院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆◆ 休診日のお知らせ ◆◆
☆夏季休診期間のお知らせ:
8月11日(木)~17日(水)は全面休診です。
・・ 以上の日はご来院されないよう、ご注意下さい。
☆☆10月1日(土)は11時までの診察です。
☆ 開院20周年記念行事のご案内 ☆
皆様方のおかげを持ちまして、嶋田クリニックはこの10月に開院20周年を迎えます。 そこで記念行事を栂文化会館大ホールで行ないます。
<第1部> テーマ:病(やまい)とうまく付き合う
患者さんやそのご家族がご経験をご披露!:神経難病・認知症との付き合い方、ご家庭での介護の工夫といったお話を受け、院長がまとめの講演。
<第2部> エンターティメント・コーナー
患者さんたち自身の漫才・ピアノ演奏、スタッフによる合奏・独唱、参加者皆さんでの合唱等、楽しい企画を予定! 乞うご期待を!!
●日時: 平成28年10月1日(土)14時開始
(準備の都合上、開場は13時30分です)
●場所: 栂文化会館大ホール(無料・事前申し込みは不要です)
※筆記用具はご用意しておりません。
多数の方々のご参加をお待ちしております m (_ _) m
● 最近の、医療に関するマスコミ報道について
感じること ●
最近某週刊誌が「医者が出す薬はこんなに危険!」「医者が勧める手術を受けてはいけない!」などと掲載し、その内容に関して患者さんからいろいろと質問されることが増えました。
私もその週刊誌を買って読みましたが、批判の方向性が何かずれていて、不安感をただ煽り立てるような内容にガッカリしました。 確かに、薬は副作用が出たり手術も好ましくない結果になったりすることがあります。 我々医者は、治療しない場合に予想される結果と治療のリスクとを考え、その患者さんにとってどうするのが良いのか日々頭を悩ましながら選択し、提案させていただき、治療を決めるというステップを踏んでいます。 診察ごとに治療の経過を確認し、このまま治療を継続するのか、変更するのか、あるいは一旦やめるべきか・・・と悩みながら診療しています。 「目の前の患者さんにとって何がベストなのか」が最大の関心事で、某週刊誌が書いているような「やましい動機」などを優先するような医者はほとんどいないでしょう。
医療不信ばかりを煽り立てて、本当に治療が必要な人が治療を放棄して不幸な結果に終わったら、そのマスコミが責任を取ってくれるのでしょうか?
私どもは、この機会に、患者さんに治療における利点とリスクについて改めてご理解していただくように努めたい、また、改めて治療の見直しを進めたいと考えておりますので、何なりとご質問いただければと思います。 (院長)
♥ 新スタッフの自己紹介 ♥
看護師 住友 久美子
初めまして。7月4日から勤めさせて頂いております。 41歳で准看護師の免許をとり、昨年末まで阪和第一泉北病院に勤めていました。
生まれも育ちも堺市で5歳からずっと泉北ニュータウンに住んでいます。 海外ドラマや手芸が好きで観葉植物の成長を喜ぶインドア派ですが、最近はゴルフの打ちっ放しに行くようになりストレス解消に役立っています(全然飛びませんが…)。
初心にかえって勉強に励み、皆さんのお役に立てるように頑張りますのでよろしくお願いします。
♡ 番組「人生の終い方」を見て ♡
看護師 山戸 直子
先日(5/22)某放送局で放映されたのを、見られた方も多いかと思います(院長推奨)。
5代目円楽さんが、歌丸さんに亡くなる前に「歌さん頼むよ、落語界の事(50年来の友)」と電話。 歌丸さん自身も病で酸素はずせず、それでも高座に上がれば酸素なしでしっかり話されています。 “どう生きていくか考える”。 喋りながら笑いながら「大切な人の心の中で生き続けることが自分の使命と話されていました。
続いて末期がんの小能さん、35歳、妻、子供2人。 残された日々を懸命に生き、食べることも出来なくなった4日前、家族旅行に出かけ、子供さんとふれあい、温泉に入り、食事を食べられ、「立ち向かう、あきらめない」と伝えられました。
その他数名の人の、「人生の終い方」に涙して見せてもらいました。
私自身2年前健診を受けた時乳がんの疑いと診断(夫は椎間板ヘルニアで病欠中)。 頭の中真っ白、どうしょうかと。(お陰で今の所石灰化、要観察、次回は来春)一日一日大切にして行こうと。
私は今の仕事が大好きです。 院長と出会い18年。 クリニックへ来院される患者さん、いつも声をかけてくださいます。今日も元気で頑張ろうと思います。 院長、副院長、スタッフの皆さんに出会え、今を大事に自分自身、常に勉強し、毎日を大切にして行きたい。 気がついたことがあれば声をかけていただければ幸いです。
♡ 初夏の京都洛北への日帰り旅行 ♡
事務スタッフ 小谷 泉
クリニックでの今年の日帰り旅行は梅雨の時期になり、雨の心配があったのですが、何とかお天気に恵まれ、世界遺産の上賀茂神社に向けて出発です。
6月30日は「夏越しの大祓え」が行われていて、「みな月の なごしの祓へするひとは ちとせのいのち のぶといふなり」と心で唱えながら茅の輪をくぐって、半年間の厄払いと次の半年の無病息災を願うそうです。 みんなでお祓いをして、展望列車「きらら」に乗り、いざ鞍馬へ。
列車が緑のトンネルを抜けるとレトロな佇まいの駅舎にほっこり。
ケーブルに乗り、源義経と天狗で有名な鞍馬寺へ行き、お昼は楽しみにしていた川床料理「貴船喜らく」へ。
雨の影響で水の流れはパワーアップされていましたが、涼しく良い雰囲気でごちそうを頂きました。 水の神様の貴船神社を参拝して、さらに京都大原へ。
寂光院では、平成12年に火災にあい、焼損した六万体地蔵菩薩立像が、鎌倉時代の当時のままの美しい彩色で復元されていました。
三千院では、豊臣秀吉が建てたとされる客殿の縁側で、東洋の宝石箱と賞讃される苔庭の聚碧園を眺め、抹茶を頂き、優雅な気分に。 本堂には国宝の「阿弥陀三尊像」が、有清園の苔庭には、いろんな仕草をしたわらべ地蔵がいらっしゃり癒されました。 紫陽花庭園もあり、道中にはダンスパーティという紫陽花も華麗に咲いていました。 初夏の景色に目も心も癒され、お天気にも感謝です。
● 「院長の好きな言葉」シリーズ ⑦ ●
「おかげさま(御陰様)」
前号で「ありがとう(有り難う)」を取り上げましたが、それと似たような言葉ですが、「おかげさま(御陰様)」も私の好きな言葉です。
「しばらく見なかったけれども、お元気でしたか?」「ええ、おかげさまで」・・・日常よく交わされる会話ですが、「神様や周りの人のお世話によって元気に過ごしています」と、自分の力だけでは生きていないという感謝の気持ちが、この「おかげさま」という言葉にあらわれていると思います。 日本人古来からの「山川草木悉有仏性」「八百万(やおよろず)の神」という思想に相い通じるように思います。
また一方、「陰」という言葉は、陰のように他者に寄り添い、陰からその人のことを見守っていく姿勢、この変に出しゃばらない姿勢といったことをあらわし、他者のことを考え、思いやり、他者のペースに合わせて歩み、それぞれの人をお互いが支えて行く・・・そういう深い意味合いをもあらわしている言葉と思います。 他者に対してどんな良いことをしたとしても、それが「余計なお世話」になってしまったのでは意味がありませんし、その人にとって本当に良いことをしているのかとの自省も必要でしょう。
とかく自分勝手になり勝ちな現代、この「おかげさま」という言葉を深く感じたいと思います。 今の自分がどれだけ多くの人たちの「お陰」をいただいたのかと感謝し、そしてこのかけがえのない地球から、途方もない「お陰」をいただいていることを感じながら生きて行きたいものですね。(院長)