◆ 休診日のお知らせ ◆

    

*5月2日(土)は休診いたしますので、ご来院されないよう、ご注意下さい。

    


     

♣ なぜジェネリック薬品が勧められるのか ♠

      

 医療機関で処方された薬を薬局で出してもらうことが今や一般的となってきました。 しかし、処方せんを薬局に持って行った場合、「ジェネリック薬品にしませんか?」とよく言われると思います。 また、皆さんが所属されている保険組合からも、ジェネリック薬品に変更することを勧める内容の通知がよく届けられていることと思います。 ジェネリック薬品とは何なのか、また、なぜジェネリック薬品が勧められるのか、改めてご説明したいと思います。

     

 医療用医薬品には、同じ成分、効果でも薬価(国が定めた薬の値段)が違う物があります。 薬価が高いのは先発品と呼ばれる薬で、日本で最初に発売された薬(新薬)です。 これに対して、後発品(ジェネリック医薬品)と呼ばれる薬は一般的に先発品の特許期間満了後(20~25年)に、先発品とは別の製薬会社で製造、販売される薬のことで、新薬の研究開発費、新薬承認審査にかかる費用がかからない分薬価が安く設定されています。

 しかし、ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分を使い、効き目、品質、安全性が同等な薬です。 厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売されています。 ジェネリック医薬品は、コマーシャルで有名な、沢井製薬、東和薬品、日医工など、定評のあるジェネリック医薬品製造に特化したメーカーのみならず、先発品メーカー(武田、エーザイ、第一三共等)でも作られています。 

     

 では、先発品と後発品(ジェネリック医薬品)とが全く同じかというと、そう言えない面もあります。 先発品とほとんど変わらぬ優良品もたくさん一方、中身は同じ有効成分が入っていながら、カプセルなどの質によって消化器からの吸収性に差が出たり、配合物の差で副作用の出現性が変わったりする可能性があります。

     

 1つの先発品に対して、多数の種類のジェネリック医薬品があるため、どのジェネリック医薬品が良いのかは正直処方する医師にはよくわかりません。 「安かろう、悪かろう」にならないよう、薬局では厳選して勧めているはずです。 

     

 今や高齢者がどんどん増加し、それと並行して医療費も増加して国家の財政を非常に圧迫している現状がありますが、国の方は少しでも医療費の増加を抑えようと、処方薬の費用も抑えようとしています。 そのため、先発品よりも安いジェネリック医薬品が国家の方針として勧められ、医療機関も、薬局も、ジェネリック医薬品の使用を促進するように努力しないといけなくなりました。それで、あちこちでジェネリック医薬品推進の動きが出ているわけです。

 しかし、ジェネリック医薬品に変更されて不具合があるとお感じになった場合は、薬局で元の先発品等に戻してもらうように相談することができます。

      

 以上、ジェネリック医薬品の取り扱いについての詳細については、薬を受け取られる薬局にてご相談下さい。

 (院長)

   


     

● 認知症を予防するために: 食事編 ●

   

 今や認知症の方がどんどん増え、認知症対策が国家戦略と位置づけられました。 認知症になることを避けたいものですが、認知症も「生活習慣病」との位置づけもされてきました。

     

 従来から言われている『認知症予防の10原則』を以下に掲げます:

 ① 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を

 ② 適度に運動を行い、足腰を丈夫に

 ③ 深酒と煙草はやめて規則正しい生活を

 ④ 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を

 ⑤ 転倒に気をつけよう・頭の打撲は認知症を招く

 ⑥ 趣味と好奇心を持つように

 ⑦ 考えをまとめて表現する習慣を

 ⑧ 細やかな気配りをした良い付き合いを

 ⑨ いつも若々しくおしゃれを忘れずに

 ⑩ くよくよしないで明るい気分で生活を

    

 今回は、上記に関して、食事の注意を述べます。

     

 塩分摂りすぎ ⇒ 高血圧 ⇒ 動脈硬化 ⇒脳障害とつながるので、みそ汁は薄味に、しょうゆをかけすぎないようにしましょう。 塩分の多い焼き魚、煮物、漬物、佃煮等を控えめに。 また肥満が認知症の危険因子ですので、食べ過ぎないよう、「腹7分目」に! 偏食の人は認知症になりやすい、特に、肉、高脂肪の食事が好きで、緑黄色野菜や魚が嫌いな人は、統計的に認知症になりやすいとされています。

 さらに、朝食をきちんと食べる人は認知症になりにくいと言われています。 (院長)

    

 <(参考) 認知症予防に役立つ食事>

●カレーの成分ウコンに含まれる「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因物質(アミロイドβ)の蓄積を抑えるとの報告あり。 カレーを2週間に1度程度とると良いとされます。 

●コーヒーも、認知症予防に役立つ飲み物とのこと。

●ω3脂肪酸: 鮭、くるみ、キウイ

●DHA: 青魚(イワシ、サンマなど)、マグロなど

●大豆製品: 納豆、豆腐、厚揚げ、豆乳等

●ビタミンB群: 

 B1; ニンニク、豚肉、玄米、大豆、カツオ等  B6;ニンニク、玄米、青魚、鶏肉、ピスタチオ等  B12;貝類、レバー、青魚、海苔等

 葉酸; ホウレンソウ、アスパラガス、ブロッコリー

 


     

♡ 60歳の手習い ♡

  看護師 山戸直子

      

 昨年常勤からパート勤務となりました(16年勤務、任期満了)。 今までよりは時間ができ、何かしたいと言う思いがあり、赤十字の健康支援講習会に応募。 35名の定員に、多い時は200名の申込みあり(南区は特に健康に対しての意識が高いようです)、昨年も申し込むも落選、今年は2年越しの思いがあり当選。

 5月~6月の計6回,講習と実習があり、全コースを受講した人に、検定試験(希望者、90点以上で合格)、検定試験当日、試験はかなり久しぶり、シャーペンを持つ手が振え、落ち着かなくてはと、言い聞かせ、1問1問、答えして行きました。 テストの結果は自分で自分宛に書いた封筒が1か月半後に来ました。 届いた結果を仏檀に、合格だった。

 3年毎に更新時に研修あり、嬉しさ人1倍、普段の生活の中で、なかなか勉強する事難しいですが、自分で出来る事を少しずつやっていけたら良いなぁと思います。 認定書は額に入れ飾っています。 認知症サポータ養成、パワーアップ講座も参加、オレンジリングをもらいました。 少しでも勤務に役立てればと思います。

 


     

♡ ドライノーズの予防で花粉症対策 ♡

  事務スタッフ 小谷 泉

     

 鼻の中の水分が失われると、バリア機能が落ち色々な病気を引き起こすと考えられています。 鼻の中が乾燥し粘膜の水分が減少すると繊毛の動きも低下します。 鼻の粘膜にとどまったウィルスは体内に侵入し風邪などの症状を引き起こしてしまいます。

 「ドライノーズ」の人は鼻の中の粘膜が乾いているため、アレルギー抗原がくっつきやすくなり、花粉症などのアレルギー性鼻炎を起こしやすくなるそうです。

       

 予防・改善法として「41度のお風呂に10~15分つかりながら、食塩水(水100cc、食塩1g)をスプレー容器に入れたものを鼻の前でミスト状に吹きかけ吸い込む。」「お風呂で歌う。」と効果があるようです。

 他にはレンコンを食べると良いそうです。 レンコンには、抗アレルギー性のあるポリフェノールが含まれていて、アレルギー症状の原因物質である「IgE抗体」を減らす働きがあり、「ムチン」という成分には、粘膜を強くする作用があるため炎症を抑えます。さらに食物繊維が豊富に含まれているので腸内環境を整え、アレルギー症状を抑える効果があるそうです。 効果には個人差があると思いますが一度お試しください。

  


     

エピローグ ・・・ 最後に空いたスペースにて一言

     

 暖冬との予想が外れて、この冬はとても寒かったですね。 天気予報がかなり進歩したとは言え、人類は自然現象をまだまだ知り尽くせていないということなのでしょう。 謙虚さを忘れないようにしたいものです。

(院長)