◆ 当面の休診日のお知らせ ◆

    

☆10月16日(木)は院内行事のため休診いたします。

   

・・・・気が早いですが、年末年始の休診予告。

★12月26日(金)午前診にて、年内診療   最終です。  (12月26日午後~1月4日休診)

★1月5日(月)午前診より、年始診療開始。

       


     

 ☆ 健康教室のご案内(再掲)☆

    

 前号でも掲載いたしましたが、健康教室のご案内を再度させていただきます。 講師は院長です。

     

 ☆テーマ:「健康寿命を伸ばすための日頃の心掛け」 

 ●日時:平成26年10月15日(水)14時開始

 ●場所: 栂文化会館・3階視聴覚室(15時半まで)

     

 ご参加ご希望の方は、事前に必ず受付までお申し込みください(事前のお申し込みのない方にはご参加いただけない可能性があります)。

    


    

● 新たな定期予防接種について ●

    

 予防接種(ワクチン接種)には、定期接種と任意接種がありますが、定期接種は国が接種することを強く推奨するワクチンで、定められた対象年令の人が基本的に無料で受けることのできるワクチンです。 対象年令の人は、特別な理由がなければ受けるべきと考えます。 この10月から、新たに2種のワクチンが定期接種と定められました。

     

・高齢者の肺炎球菌ワクチン:

 今までは75歳以上の方の任意接種でしたが、本年4月1日~来年3月31日までの1年間に、65歳,70歳,75歳,80歳,85歳,90歳,95歳,100歳となる人が対象です。 ただし、初めての接種の人のみが対象で、また、無料ではなく4千円の自己負担がかかります(低所得者等の方は無料)。

    

 ただ、上記の対象者以外の65歳以上の方に対しては、堺市に住民登録があれば、このワクチン接種に対して1人1回に限り、3千円の助成が堺市から行なわれます。 当院ではこのワクチンを7千円で行なっているため、この助成を適用すれば4千円になります。

   

 すなわち、当院で肺炎球菌ワクチンを接種する場合は、堺市民であれば、すべての65歳以上の方が4千円で接種できるということです(但し、1回目に限ります)。 詳細は受付にご相談下さい。 なお、一度の接種で5年間効果が続きます。

    

・小児の水痘ワクチン: 対象者は無料で接種

 1~2歳児(2回接種)が対象ですが、来年3月31日までは期間限定で3~4歳児も受けることができます。 当院では取り扱いませんので、小児科医院等にお問い合わせ下さい。

     


    

● インフルエンザワクチンの実施(予告) ●

    

  またインフルエンザワクチン接種の時期がやってきます。 10月下旬頃から接種を開始する予定です。 特に予約は不要で、午前診は11時30分頃、夜診は19時15分頃をめどにお越し下さい。 定期受診されている方は受診の際に接種できます。

   

 昨年まで、新患、初診、再診の方で料金が別々でしたが、今年からは統一します。 すべて料金は2600円といたします。 但し、堺市在住の65才以上の方は1000円の窓口負担で済みます。 詳細については改めてお知らせいたします。

   


   

 認知症に関する記事特集

 副院長と当院スタッフからのメッセージです

    

      

● 『さかい見守りメール』のご紹介  副院長

    

 認知症などが原因で徘徊し行方不明になる高齢者らが社会問題となる中、早期発見につなげようと、堺市は9月から「さかい見守りメール」の配信を始めました。 徘徊のおそれのある人の身体的特徴などの情報を家族が事前に登録し、行方不明となった場合に市が区役所などの公的機関へ一斉にメール送信して、捜索に役立てる仕組みです。

    

 市高齢施策推進課によると、徘徊で行方不明になる高齢者は年々増加しており、昨年度は市内で52人が行方不明になったと家族から相談が寄せられたそうです。 全員無事に保護されましたが、警察などへの通報も含めると年間100人程度が行方不明になると考えられ、市は捜索に役立てようと「見守りメール」の導入を決めました。

      

利用するにはまず、認知症などで徘徊するおそれのあるお年寄りらの顔写真と氏名、性別、生年月日、身体的特徴、連絡先などを家族が事前に登録。 行方不明になると、警察に捜索願を出した家族が市にメール配信を依頼。 市は登録情報に加え、いなくなった日時や場所、当日の服装などの情報を区役所などの公的機関に一斉に送信し、発見への協力を依頼します。

     

あらかじめ情報を登録しておくので、情報の伝達ミスが起こりにくく、早期発見の役に立つと期待されます。

     

登録を希望される家族の方は、ケアマネージャーさんまたは区役所にお問い合わせください。

        

    

 ●  認知症の方との付き合い方・接し方について
     調整マネージャー 嶋田和子

     

 高齢化社会の現在においてTVや本等でよく目にする『認知症』の文字。 そこで、認知症の方との:付き合い方と接し方;についてまとめてみました。

   

◆基本は「信頼関係」を築くこと。 症状の1歩として以前よりも物事を上手く行う事が難しくなります。 本人は不安感を感じながらその事を理解しているので、安心して落ち着けるように雰囲気作りを行って心を和らげることが大切です。

     

◆感情は残りやすいといいます。 良い感情を残してあげれるように、笑顔で接してあげましょう・・・。

    

◆本人のぺースに合わせてあげることです。 思考力や動作が遅くなってきます。 何も全てができないわけではないのでぺースをあわせてあげてできた事をほめてあげる事が大切です。 回りの人にとって必要なことは、忘れていくことは病気である事を理解し、あたたかい気持ちを持って対応してあげることです。 私たちスタッフも高齢の患者さんに優しい言葉と笑顔と気配りに心がけていきたいです。ご家族さんが「もしかして?」と感じられた時は当クリニックにご相談してください。 早期発見のポイントや認知症の基礎知識などもお伝えします。

  

       

 ● ユマニチュードについてご紹介
   看護師  長谷川文子

    

 ユマニチュ-ドとは? 魔法? 奇跡? いえ「技術」です。  高齢者の認知症は暴言や暴力・徘徊などで医療や介護の現場そして家族まで対応に苦慮してしまうことが少なくありません。  ユマニチュ-ドは、フランスで考案された認知症ケアの方法で、4つの基本があります。 

 ・「見る」:正面から目の高さを同じにしてまっすぐに見つめ合うことで、威圧感を与えず対等な関係であることを感じてもらいます。(視野が狭く成りがちな認知症の人を驚かす事無く接する事が出来るようです)

  ・「話かける」:相手が心地よく感じる言葉を穏やかな声で話しかける。(洗髪を行う場合とても綺麗な髪ですね。お湯かけますね。気持ちがいいですよ等) ・「触れる」:スキンシップをはかる。(決して腕を上からつかむような事はせず、背中をさすったり、歩く時にそっと手を添えてあげる)

    

 ・「立つ」:人間は立つことで筋力が鍛えられる。(歯磨きや体を拭くような時でも座ったままでなく、できるだけ立って行うと座ったり寝たりしている時より視界が広くなって頭に入る情報量を増やすことができます)

    

 ユマニチュ-ドを導入後、治療を拒否していた人が素直に治療を受けるようになられたり薬の使用を減らせたり暴言もなくなり「ありがとう」の言葉が出るようになったと言う報告もあるようです。 患者様が認知症により状況の理解・把握が困難となり意思をうまく表現できなくなった状態を理解してそのような方に思いやりと優しさを持って接する事が大切だと思い日々心しています。

    


       

 エピローグ 

    

 今号は、認知症の方へのケア特集となりました。特に認知症の方が増える中で、そういう方々や介護される方々のお役に立てるようなクリニックを目指し、スタッフともどもがんばっております。 

   

 院長は、昨年から大阪市立大学医学部の非常勤講師となり、学生に認知症についての基本を大学で教えるようになりました。 (院長)