院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
当面の休診日のお知らせ
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
*4月:4月1日(土)、4月15日(土)は休診。
*5月:5月6日(土)は休診。5月10日(水)5月11日(木)は日本神経学会出席のため休診。
*6月:6月3日(土)は休診。
*7月:7月1日(土)は休診。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は必ず電話にてご確認の上、ご来院下さい。
巻頭言:院長からのメッセージ
●ご報告が遅くなりましたが、待合室にテレビが設置されました!!(「もう知ってるわい」と言われそうですが・・・) 待ち時間が長くなりがちなことに対して、クリニックの職員から、「テレビが待合室にあれば良いと思います」との提案を受け、液晶テレビを設置させていただきました!!少しでも待ち時間を短縮できればと努力いたしておりますが、診療の質を下げる訳にも行かず、せめてお待ちいただく時間を少しでも紛らわせていただければと存じます。
●クリニック2階入り口近くに投書箱が設置させていただいておりますが、患者の皆様から時々貴重なご意見をいただいております。その一つとして、「院内に加湿器を設置して下さい」という投書があり、遅ればせながら、待合室付近と、奥の処置室付近に、加湿器をそれぞれに設置させていただきました。ご意見を有難うございました。今後もお気付きのことがございましたら、投書箱にご意見の投書をよろしくお願いいたします。
●患者様から、この「こころ」誌へのご投稿をいただければ幸甚に存じます。ご投稿記事も投書箱にどうぞご投函下さい。(以上、院長)
サプリメントと上手につき合いましょう
思わぬ副作用や、薬との相互作用も
昨今、健康食品やサプリメントを気軽に服用される方が増えています。健康への関心の高さを反映したものと思いますが、実は、薬剤に準じた注意が必要なのです!!
「健康食品やサプリメントは食品と一緒だからいくら飲んでも安全」とお考えではないですか? しかし、食品~機能性食品~薬剤の間は連続性を持ったあいまいな境界に過ぎません。摂取の仕方や状況によっては、薬剤との相互作用やそれ自体が持つ副作用など、身体へのマイナス面があり得るのです。
■ウコンが肝障害を起こした事例: 慢性肝炎の患者さんが肝臓に良かろうと考えてウコンを毎日服用していたところ、急激に肝障害が悪化したという事例の報告があります。ウコンは胆汁分泌促進作用があり肝臓に良いとされていますが、この事例ではアレルギー反応を起こして肝障害を引き起こしたものと考えられています。肝臓を良くしようとした結果、かえって肝障害をひどくしたという、皮肉な事態となりました。
■食物繊維の採り過ぎは骨粗鬆症に悪影響: 食物繊維も通常量なら大いに採っていただきたいが、採り過ぎると腸管からのカルシウムなどの吸収が妨げられて、骨量減少を引き起こすとのこと。
■血栓症の防止のためにワーファリンを服用している方は特にサプリメントにご注意!!: ワーファリンは薬剤の中でも相互作用が多く、特に注意が必要です。
◎ワーファリンの作用を強めてしまうもの(効き過ぎて出血を誘発する危険)・・・EPA、イチョウの葉エキス、ウコン、パウダルコ、ビタミンEなど。
◎ワーファリンの作用を弱めてしまうもの・・・青汁、納豆。
紙面に限りがあるため、これで終わりとしますが、健康食品やサプリメントを常用している方は必ずご相談をお願いいたします。
今春の医療制度・介護保険制度の改訂から
☆患者の皆様へのアドバイス☆
この4月から、医療保険制度と介護保険制度がダブル改訂されました。各医療機関は経営的に厳しくなり、患者さんの窓口負担が増える人が多くなり(障害者の「自立支援医療」開始や今年10月以降のご高齢者の負担割合の増額予定など)、「小泉改革」による『低医療費政策』への突進が始まりました!
<今回の改訂で目玉となるものをご解説します>
◆後発品(「ジェネリック薬品」)を患者さんのご希望で薬局で受け取ることができます!・・・医療用医薬品には、同じ成分、効果でも薬価(国が定めた薬の値段)が違う物があります。薬価が高いのは先発品と呼ばれる薬で、日本で最初に発売された薬(新薬)です。これに対して、後発品(ジェネリック)と呼ばれる薬は一般的に先発品の特許期間満了後(20~25年)に製造、販売される薬のことで、新薬の研究開発費、新薬承認審査にかかる費用がかからない分薬価が安く設定されています。しかしながら、中には「粗悪品」もあり、中身は同じ有効成分が入っていながら、カプセルなどの質によって消化器からの吸収性に差が出たり、配合物の差で副作用の出現性が変わったりする可能性があります。もちろん、先発品とほとんど変わらぬ優良品もたくさんあります。医師が処方した薬品が先発品の場合、処方した医師が予め了解していれば薬局で後発品(ジェネリック)に変更可能となりました。ちなみに嶋田クリニックでの処方箋は原則的に『後発品(ジェネリック)に変更可能』としております。詳細につきましては、薬を受け取られる薬局にてご相談下さい。
◆禁煙指導が保険診療になりました・・・「タバコを止めたくても止めれない」、こういう人は「ニコチン依存症」という病名がつき、健康保険で禁煙指導が受けることができるようになりました。ただし、どの医療機関でも受けることが出来る訳ではなく、保険制度が定める基準を満たした医療機関(専任の職員の配置、呼気一酸化炭素濃度測定器の設置など)のみが保険診療を行なえます。当クリニックも当面は基準を満たさないため保険診療できませんが、できるように検討していきます。なお、禁煙のために使用するニコチンガムやニコチンパッチ剤は保険が効きません。しかし、今回「ニコチン依存症」が疾病として位置付けられたことは大変重要です。すなわち、『タバコを吸っていて止めることが出来ない』というだけで、すでに病気と取り扱われることになった訳で、『タバコを吸う人』はそれだけで『1疾病』と取り扱われる可能性が大きくなった訳です。生命保険に入る時にも、従来以上に『喫煙者』は厳しく取り扱われることが必定です!! この機会にぜひともタバコを止めるご決心を!!
◆介護保険の改訂:要介護度の軽い人は従来のサービスを受けられなくなる?・・・介護に頼る割合をできるだけ減らすことが目標とされ、要介護度の軽い人は、筋力トレーニングで体の衰えを防ぐ「介護予防」などが盛り込まれることとなり、一方、家事援助などのサービスが本当に必要とされる人のみに制限されることとなりました。一方、要介護度の高い人にはサービスの質を高めるように工夫されています。本音は、延び続ける介護費を減らすことにあるようです。
新スタッフ自己紹介コーナー
看護師 引石澄子
以前、当クリニックにて勤務しておりましたが、事情により、一旦クリニックを離れておりました。再び、縁あって、当クリニックでお世話になることになりました。皆様から気軽にお声をかけていただけるスタッフになれることをめざしております。どうぞよろしくお願いいたします。
(院長の声:)彼女は、訪問看護ステーションでの勤務など、各種の医療機関での経験豊富で、対応も丁寧で、今後の活躍を期待しています。
看護師・事務スタッフともども、熟練したメンバーが揃って来ました!患者様のご希望に添えるよう、一同がんばります!!