院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
当面の休診日のお知らせ
当面の休診予定日をお知らせいたします。
*10月:10月15日(土)は休診します。
*11月:11月4日(金)~5日(土)は職員の慰安旅行のため休診します。
*12月:12月3日(土)、12月24日(土)は休診いたします。(年末年始の休診期間は、改めてお知らせいたします。)
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、受診される場合は必ず電話でご確認の上、ご来院下さい。。
インフルエンザワクチン接種のお知らせ
例年通り、当クリニックではインフルエンザワクチンの接種を行います。インフルエンザワクチンについては、 効果の不確実性ワクチンの副作用の可能性等、問題も指摘されていますが、当クリニックでは、ご老人や抵抗力が弱い方などインフルエンザにかかると大きな影響が出ると考えられる方々は受けることをお勧めします(小児に対する効果は十分ではないと言われていますので、15歳以下の方は最低2回打つ必要があります)。
インフルエンザの流行期まで(できれば12月中旬くらいまでに)接種することをお勧めいたします。昨年とは違った型のインフルエンザの流行が予想されています。 卵に対するアレルギーのある方や、以前のインフルエンザワクチンで強いアレルギー反応が出たことのある方は接種できません。
ただ今、ご予約受け付け中! 定期受診されている方は、ご体調が良ければ、定期受診即日に接種できますので、ご来院時に受付にお申出下さい。
<費用>(ワクチン代 + 診察・手技料)(実費)
◆初めて当院を受診される方(新患):3500円
◆前回受診から間があいている方(初診):2500円
◆定期受診されている方・2回目(再診):2000円
◎なお、65才以上の堺市民の方は費用の公的補助があり1000円で接種できます。
詳しくは受付までお尋ねください。(院長)
アスベストによる健康被害
さらなる被害から身を守るには?
石綿(アスベスト)を直接扱っていた労働者のみならず、石綿製品の工場周辺の住民にも石綿による健康被害が増加していることが連日のように報道されています。20~30年前の建築物には必ずと言っても良いほど石綿が使用されているとのことであるし、各種電気製品、ゴム製品、身近なところでは天花粉(てんかふん)やベビーパウダーにも広く使われていたとのことなので、全国民的な健康問題です。石綿の健康被害といえば、「中皮腫」(すべて悪性)が有名ですが、実はその倍以上に肺癌がひき起こされているのです!!(中皮腫は、まず石綿が原因で起こりますが、肺癌はタバコなど複数の原因で起こるため、石綿との因果関係が実証しにくい)
その他、「石綿肺」(呼吸機能低下をきたす)なども起こり得ます。
一度体内に入り込んだ石綿は体に留まり続け、(悪性)中皮腫や肺癌などは石綿曝露後20~40年もの歳月を経てから発症します。体内の石綿の存在量は、肺の一部を切り取ってその組織を調べることでしか推定できません。事前の診断も困難で、一度発癌すると治療も困難です。
できることは、新たな石綿の曝露をできるだけ少なくすることで、政府には早急のさらなる対策が強く望まれます。
こういう現状の下、私たちはどのようにして石綿被害から身を守れば良いのでしょうか?
7月の「週刊文春」掲載記事を参考に書き記してみました。吹き付け石綿が残っている建物はもちろんのこと、建物の解体工事現場、リフォーム~建築現場には立ち寄らない(今後20年くらいは建物の取り壊し~新築のピークを迎えるそうです)、家の建築にはアスベストの入っていない建材を指定する(アスベスト入りの建材在庫品は回収されず、まだ販売されている)、水道管の2割はアスベスト含有のものなので、水道管取替工事にも近寄らない(ただし、水道水中のアスベストは飲んでも大部分が体外に出て行くとのこと)、タバコを吸わない(タバコを吸う人は、石綿との相乗効果で、肺癌を50倍以上起しやすい!!(石綿だけなら約10倍)、日曜大工で建材を切ったり壁の補修を行ったりする時には中の石綿が飛散するためマスクをすること(できれば作業を行わないで専門の業者に依頼する)、等の対策が必要です。
なお、相談の窓口が新たに設けられていますので、ご心配な方は直接お問い合わせ下さい。
■石綿による健康被害を受けられた労働者とその 家族の方々からの健康に関する相談窓口:
☆大阪産業保健推進センター
06ー6263ー5234(月~金、9時~17時)
■石綿による健康被害が心配で健診を受けたい時:
☆大阪労災病院・健康診断部にて特殊検診(予約制)
(電話にて、特殊検診を受けたい旨を伝えて下さい)
072ー252ー3561
(火、水、金の午前中、5000円 予約制)
☆近畿中央胸部疾患センター
072ー252ー3021
(但し、紹介状が必要と思われます)
■保健センターでの臨時検診
(詳細は、広報さかい本年10月号をご覧下さい)
この10月~12月に限定して、臨時肺癌検診が 行われます。対象者は、堺市住民の40歳以上で、 アスベストを扱ったことのある職業歴のある方とその 家族、 アスベストを取扱っていた事業所周辺に 居住していた方。問診と胸部X線写真撮影 (無料)。
堺市内の各保健センターか堺市医療対策課(072ー222ー9933)にお問い合わせ下さい。
なお、大阪府内では、特に大阪市内(平野区や此花区など)と泉南市等に、石綿関連製造所が数多く分布していたことが判明しています。堺市以外の住民の方で、アスベストに関する健康被害がご心配な方は、各市役所や保健所等で、検診などの対応をお聞き下さい。 (院長)
堺市の乳がん検診について
制度が変わり、堺市の乳がん検診については、堺市在住の30歳~39歳の女性は、問診と視触診(年1回OK)、40歳以上の女性は偶数年令の方のみ、問診と視触診とマンモグラフィー(2年に1回)を受けれることになっております。視触診だけでは見逃されることが多いためにマンモグラフィーという検査が導入されたわけですので、はじめからマンモグラフィができる医療機関で検診を受けることをお勧めします。なお、乳がんの精密検査ができる医療機関は以下の通りです。植木病院、市立堺病院、耳原総合病院、大阪労災病院、田仲北野田病院、耳原鳳病院、岩佐外科、近畿大学医学部附属病院、高田外科、ベルランド総合病院、堺温心会病院。詳細は、各医療機関にお問い合わせ下さい。(院長)
『青春』の次は??
シビアな話題が続きましたので、ここで気分転換。さて、いきなりですが、問題です。「青春」の次は何でしょう? 中国では人生を四季(春夏秋冬)に分けて表現するという・・・。だから、次は「◯夏」、その次は「◯秋」、最後に「◯冬」ということになります。◯の中の言葉(色)を考えて下さい・・・。
一方、「四神」という言葉があります。そう、高松塚古墳の石室内に描かれているものです。東西南北に当てはめて、青龍(蒼竜)(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)で、これが春夏秋冬に対応しているという・・・。(日本では、「東西南北」ですが、中国では「東南西北」の順です。麻雀(マージャン)する人はおわかりでしょう)(例えば、平城京の南の門は朱雀門(すざくもん)と名付けられています)
以上から、
青春:成人前の時期を表わす。
朱夏:社会人として自立して入る時期。
白秋:現役を引き、これまでの苦労が実る時期。
玄冬:人生最後の時期。(「玄」は黒という意味)
そういえば、北原白秋という詩人がいましたね。
皆様はどの時期を生きておられますか?(院長)