院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
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第151号:令和7年6月30日
◆ 休診日・夏季休診期間のお知らせ ◆
☆7月19日(土)は、臨時休診いたします。
☆夏季休診期間: 8月13日(水)~19日(火)
以上の日や期間中は全面休診となりますので、ご来院されないようご注意下さい。
★ <お知らせ>
帯状疱疹ワクチンが定期接種となりました!! ★
今年度から帯状疱疹ワクチンが定期接種となりました。
帯状疱疹とは、水膨れを伴う赤い発心が体の半側に帯状に出る皮膚疾患で、強い痛みを伴うことが多く、さらに帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが残ることがあり、50歳以上で帯状疱疹になった方の約割が帯状疱疹後神経痛に長期間悩まされるといわれています。
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)のウイルスが原因です。 そのウイルスが長年神経に潜伏し、ストレスや免疫力が下がった場合に活動し、帯状疱疹として発症します。 帯状疱疹は50代から発症率が高まり、80歳までの3人に1人がかかります。 帯状疱疹は、加齢だけではなく、高血圧や糖尿病、がんなどの基礎疾患によっても発症リスクが高くなるという報告があります。 また最近帯状疱疹ワクチンを接種していると認知症の発症が抑えられるとの研究報告もあります。
帯状疱疹の予防に有効なのが帯状疱疹ワクチンです。 今年度から定期接種となり補助が出ることになりました。
定期接種の対象者はその年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる方です。 今年度に限り100歳以上の方は全員対象になります。 定期接種による公費負担を受けられる機会は生涯に一度だけです。
もちろん、定期接種の対象者以外の方でも、全額自己負担となりますが、50歳以上の方であれば受けることができます。
帯状疱疹ワクチンには、「ビケン製の生ワクチン」(従来から子供に接種されてきた水痘生ワクチン)と「シングリックス®」(不活化ワクチン)の2種類があります。 それぞれの特徴は以下のとおりです。
●<ビケン製の生ワクチン(水痘生ワクチン)>
1回接種のみ。 費用は4,950円(補助のない方は当院では8,000円)。 皮下注射。 効果は少し弱い(効果が6割程度)。 効果持続時間も少し短い(個人差あり;3~11年との報告)。 5年空ければ、再接種できます。 ワクチン接種による疼痛や腫れなどの一般的な副反応以外に、水痘ワクチンに特異的な副反応としては接種後1-3週間後に発熱や、2-3%に全身性の水痘用発疹がみられることがあります。
●<シングリックス®(不活化ワクチン)>
2か月空けての2回接種必要。 費用は1回あたり11,000円(2回で計22,000円)(補助がない場合は当院では1回20,000円。計40,000円)
筋肉注射。 予防効果は高く、接種後1年時点でも9割以上、接種後10年時点でも7割程度の効果があると報告。主な副反応としては、疼痛や腫れなどの一般的な副反応以外に、コロナワクチンとよく似た全身性の副反応(筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱等)が比較的起こりやすいとの報告。
接種ご希望の方は事前のご予約が必要です。 (副院長)
★ <お知らせ>
肺炎球菌ワクチン補助対象は65歳の方のみとなりました ★
肺炎球菌は日常でかかる肺炎の原因で第1位の細菌です。 これを予防する肺炎球菌ワクチンが、今までは65歳以上の方で初めて肺炎球菌ワクチンを接種される方に対しては補助がありましたが、今年度からは定期接種として補助が出るのは満65歳の方限定となりました。 費用は補助が出て4,000円です。(補助がない場合は当院では8,000円)
5年間効果が持続するといわれており、5年経過すると再接種できます(その際は補助は出ません)。満65歳のうちに接種いただくことをお勧めします。 こちらも事前のご予約が必要です。 (副院長)
♡ 植物とハーブの香りでリフレッシュ ♡
事務長 森永
5月のGWに神戸の布引ハーブ園へ行って来ました。 久しぶりにロープウェイに乗り神戸の街並みを一望し、森林の緑の美しさにも感動しました。
頂上のハーブ園では、色とりどりの植物が咲いていて楽しませてくれました。 特に約80種類の天然ハーブのエッセンシャルオイルの見本が置かれていて自分好みの香りを見つけて購入する事もでき、今まで知らなかったハーブの香りが沢山あって、精油の香りが持つココロへの作用の説明も書かれていて、勉強になりながらも癒されました。
香りって大切だなぁとつくづく実感しました。
帰りは頂上から歩きながら植物や花を鑑賞し、途中からまたロープウェイで下まで戻りました。 思っていたより広くていい運動にもなり頂上で食事を済ませていましたが、少し小腹が空いたので北野異人館街を通りスイーツを食べ、異人館へ来たのも久しぶりだったので、懐かしさと新鮮さを感じた1日でした。
♡ 動脈硬化の検査ができます ♡
看護師長 佐野
毎年動脈硬化の検査をされている方もおられますが、ご存じない方も多いのでお知らせします。
当院では上下肢の動脈の硬さ・詰まり具合を調べる検査があります。 腕や脚の血管は長いので、そこを調べる事で全身の血管状態がわかります。
脳の血管は若いけれど脚の血管は老けている、などという事は考えにくいので全身の状態が反映されていると思われます。
具体的には両手足に血圧計を巻いて2回血圧を測ります。 寒い季節は血圧が上がるのですが、血液が流れる速度を測るので影響はないそうです。検査は数分で終了します。 興味のある方は診察時に医師に相談して下さい。 高血圧・糖尿病・高脂血症の治療をされている方は血管に影響を受けるので推奨される対象です。 足のしびれや浮腫など足のトラブルのある方も血管の影響を受けている場合があるので診察の時に相談してみてください。
人さし指で簡易的に検査ができる機械が役所にもありますが、両方検査をした人に聞くと結果が違うそうです(指での検査は誤差が大きい)。
また、血管年齢が90歳以上と出る場合があるのですが、そこばかり気にせず血管の硬さ・詰まり具合が一番大切ですのでその部分をよく見て下さいね。
動脈硬化の進行予防は運動や体操が有効です。体質的に動脈硬化が進みやすい人は割り切って、薬の力も借りて上手く付き合ってゆきましょう。
♂ 心に刺さる格言 ♀ ~私の大学の先輩に教わりました♪~ 院長
私は大阪市立大学医学部で一時期研究に携わっていましたが、その教室の先輩と今もLINE友達で、その博学な先輩から、ことあるごとに人生に役に立つご経験・雑学・諸情報を教えていただいています。(実はこの「こころ誌」のかつての記事も、その先輩からの情報を、許可を得て一部転載させていただいているものがあります。)
その先輩から最近教えてもらった、「グサッとくる格言」、皆様にもこの誌面で共有いたします。
<グサッとくる格言>
一、 性格は「顔」にでる
二、 生活は「体型」にでる
三、 本音は「仕草」にでる
四、 美意識は「爪」にでる
五、 清潔感は「髪」にでる
六、 気配りは「食べ方」にでる
七、 芯の強さは「声」にでる
八、 ストレスは「肌」にでる
九、 落ち着きのなさは「脚」にでる
十、 人間性は「弱者への態度」にでる
イヤ-、私は心に刺さりました! 自分に当てはめると、思い当たることが多々あります・・・ 個人的には最後の“十”が好きですね・・・
ちなみに私が日々心の中で唱えている格言は、
「急がば回れ」 「情けは人のためならず」 「能ある鷹は爪を隠す」 「和して同ぜず」 「やまない雨はない」・・・といったところでしょうか・・・
自分になじむ、自分を律することに役立つ格言を持つことが改めて大切だと思いました。 (院長)
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