院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
当面の休診日のお知らせ
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
●3月:3月3日(土)は休診いたします。
●3月22日(木)、3月23日(金)、3月24日(土)の期間は、院長・副院長の集中研修の為休診いたします。
●4月:4月7日(土)、4月28日(土)は休診。
●5月:5月17日(木)夜診 は学会参加のため休診いたします。5月26日(土)は休診いたします。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は必ず電話にてご確認の上、ご来院下さい。
『魔法の食べ物』なんかない!!
・・・「テレビのうそ」を振り返って
高視聴率を誇った関西テレビの「発掘!あるある大事典2」で発覚したねつ造問題が世間を騒がせましたが、納豆や味噌汁などがダイエット効果があるように論文などが改ざんされ、情報に視聴者が翻弄されました。高齢化社会の進展とともに病気予防やダイエットへの関心はますます高まる中、食べ物が健康や病気に及ぼす影響を過大評価して健康不安や健康志向を過度に煽りたてて高視聴率を稼ぐ、こういう背景が見えて来ました。
テレビ業界では視聴率を稼ぐ番組として、「医美理(いびり)」という言い方があるそうで、医療・美容・料理番組を指すそうです。これらの番組には同じ様な視聴者心理に付け込む背景があり、しばしば断定的で過剰な表現がはんらんしているように思います。「テレビで報道されている内容は本当か?」と批判的に視聴する必要が有ります。
「これを食べればやせられる、健康になれるという、『魔法の食べ物』など存在しないし、早道はなく、偏食を避け、十分な運動をするといった、地道な、当たり前の取り組みが日々必要です。(院長)
■一家に一つ、救急吸引ノズルを!!
食べ物による窒息に備える■
高齢化社会を迎え、「食べ物をのどに詰めた」という事故をよく聞くようになりました。加齢とともに嚥下(飲み込むこと)がうまくいかず、のどに詰めたり、気管の方に入ってしまったりしやすくなります。いざという時、どうすればいいでしょうか?実は、便利なものが販売されています。「IMG救急吸引ノズル」で、電気掃除機を用いて吸引するもので、掃除機ノズルに取り付け、口に入れて異物を吸い込むものです。お餅やパンなども簡単に素早く吸い取ることができ、万が一の時の救命になります。家庭でも常備薬と同じように備えられてはいかがでしょうか。
ちなみに、1つ、2400円(定価)で、インターネット通信販売などで購入できます。たとえば「楽天市場」では税込み2089円です。ご希望の方は、インターネットで検索の上、ご購入下さい。(院長)
地域包括支援センターを活用しましょう!
:在宅介護の総合的な相談・支援窓口
昨年4月の介護保険制度改訂で設置された機関で、堺市では各支所の保健福祉総合センターにあります。まだまだなじみが少ない様ですが、いわば、ご高齢者の「地域生活総合相談所」のようなもので、様々な相談に応じてくれます。特に、介護保険をはじめ、いろんなサービスの案内もしてくれます。介護保険の申請をして認定の結果が軽かった人でも適切なサービスにつなげてくれます。また、介護保険を利用したくてもその方法がわからない、また、介護保険を利用するために必要なケアマネージャーがまだ見つからない、現在のケアマネージャーとうまく行かない、等・・・の相談もOK。気軽に相談されてはいかがでしょうか。
☆堺市南区では、南地域包括支援センター
(南支所内の南保健福祉総合センターにあります)
TEL:290ー1866(FAX 290ー1886)
新スタッフ自己紹介コーナー
事務スタッフ 佐藤雅代
この2月1日より当クリニックで勤務しています。小柄なスタッフが多いなかで1人大きいのが私です。家では柴犬を飼っていて、桃山台周辺を散歩するのが日課です。(汚い格好をして歩いている私を見かけた方もおられるのでは・・・)以前も病院で勤務していましたが、患者様と接する機会が少なかったので、嶋田クリニックでは、少しでも早く皆様のお名前とお顔を覚えて仲良く接していけるようになりたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
有望なスタッフとして、大変期待しています。がんばってください。(院長の陰の声)
院長のよもやま話 * * * * *
ウォーキングしながら考えたこと
日頃、患者さんには「しっかりと歩きましょう。夜遅く食べないように。」などと言うくせに、自分はと言うと夜診後の残務(書類書きやら、カルテ整理やら、翌日の在宅医療の準備やら)で帰りは夜遅く、それからの夕食(というより夜食)。
診察でも座りっぱなしで、慢性の運動不足。
これではいかん!!と、少しでも運動しようと、休日には時間を作ってウォーキングに勤しんでおります。昨年夏に泉ヶ丘地区に転居し、近隣の緑道を中心に歩いております。
以前は庭代台に住んでおりましたが、それに比べると泉ヶ丘地区の緑道の広がりは格段の差があります。
自動車で走っているだけでは知ることのなかった、すばらしい緑道が通じていて、特に大蓮公園の付近はまるで箕面の山道を歩いているかのような風情があり、初めて歩いた時は感動しました。
車道とほとんど交差することの無い、独自の交通網が形成されていて、歩いていると意外なところに通じていたりと、驚きの連続です。
人体に例えると、車道が血液循環系なら、緑道はリンパ管系だな などど、一人悦に入っております。歩いていると、ウォーキングしている人の多さに気づきますが、ご夫婦で何やら相談しながら歩いている人達を見ると、これも夫婦円満の秘訣の一つだなと思います。
歩くことで、いろんな考えが面白いように浮かび、物事を考えるには、じっと座っているよりも歩きながらの方がいいな・・・と実感します。そういえば、楽聖ベートーベンも歩きながら楽想を練ったとか。 自動車で走っている時には気づかなかったものが、同じ道を景色を見回したりしながら歩くと見えて来ることが多々あります。「歩く速さで物事を考える」と言いますが、じっくりと考えるには歩くのが一番良いのかも知れません。
世の中、速さを競っていますが、速くなることで切り捨てているもののなんと多いことよ・・・。先日、満開の梅を見に、緑道を中心に歩きながら妻(すなわち副院長)と荒山公園へ行きました。
老若男女、実に多くの人達が満開の梅を見に来られていました。
色とりどりの梅を見て、ふと不思議に思いました。「どうしてあまり昆虫たちのいない時期に花を咲かせるのだろう?花粉を媒介する昆虫の多い時期になぜ咲かないのだろう?」・・・でもわかりました!
昆虫の代わりに人間を集めているのだと。人間たちが花をさわったりすることで目的が達せられているのでは・・・(ほんとかな)。
多くの人達が集まっているのを見て、花の種類は違うけれど、『桃李(とうり)言わざれども、下自(おのずか)ら蹊(みち)を成す』(史記 李将軍伝賛)というたとえを思い浮かべました。
すなわち、「桃や李(すもも)は何も言わないが、美しい花や実があるから人が集まり、下には自然に道ができる。徳のある者は自ら求めなくても、世人はその徳を慕って自然に集まり従うというたとえ」(広辞苑より)で、自分やこのクリニックもこのたとえのようにありたいものだ・・・と思った次第です。
妻(すなわち副院長)と夫婦円満を意識しながら、帰りの緑道を自宅に向かった次第です。
長々と思い至るままに書き綴りました。最後まで読んでいただき有り難うございます。(院長)