院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
当面の休診日のお知らせ
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
●12月:12月2日(土)は休診いたします。
●<年末年始の休診予定>
★12月27日(水)午前診で、年内診療 最終です。(この日夜診はありません。)
★1月5日(金)午前診より、年始診療開始。
●1月6日(土)、20日(土)は休診いたします。
◎ご病状が不安定で、年末年始に近隣の病院に受診できるようお手配ご希望の方は、ご相談下さい。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は必ず電話にてご確認の上、ご来院下さい。
インフルエンザワクチン実施中!
例年どおりインフルエンザワクチンを実施いたしております。通常は1回接種で十分とされています。流行期に間に合うためには、12月中旬までの接種をお勧めします。インフルエンザワクチンを希望される方は、受付までご連絡・お申し込み下さい。
◆初めて当院を受診される方(新患):3500円
◆前回受診から間があいている方(初診):2500円
◆定期受診されている方・2回目(再診):2000円 ◎なお、65才以上の堺市民の方は費用の公的 補助があり、昨年同様1000円で接種できます。
※まとまった人数で同時に受けられる場合は、接種費用の「割り引き」もいたします。(要相談)
開院10周年記念行事のご報告
~10月21日・栂文化会館にて~
当院にご通院の患者さんなど、計約60名の方々にお越しいただく盛況の中、記念行事が行われました。第1部はゴスペル歌手のHannaさんのミニコンサートで、素晴らしい歌声と、苦労されたご自身の経験を交えた巧みなトークで、一同、元気をいっぱいもらいました。あっという間の1時間でした。第2部は院長の特別講演「健康に長生きするための日頃の心掛け」で、ポイントとして、
(1)日頃から運動を継続すること、特にウォーキングの習慣を持つこと
(2)バランス良い食事を腹八分目にとり、20才頃の体重を維持すること
(3)前向きに、いきいきと生きること
をお話しました。
第3部は、クリニックスタッフの合唱(日本の歌や「走れコータロー」の替え歌)、院長やスタッフによる合奏などを披露させていただき、この日のために診療の合間にがんばった成果を出しました。参加された患者さんからは「楽しかった」とのお褒めの言葉をいただきました。私どもとしても、職員がより一層まとまっていける良い機会を持たせていただきました。この会を通じて、さらにがんばっていこうと、職員一同、決意を新たにいたしました。なお、会場の都合で、ご参加をご希望されながら、定員に達したあとにお断りせざるをえなかった方には、この紙面をお借りしておわび申し上げます。なお、院長の講演の資料は、クリニック待合室にありますので、ご希望の方はお持ち帰りください。(院長)
☆時事医療問題解説:『狂犬病』
日本では狂犬病が消えて約50年となりますが、先日の、『フィリピン現地で犬に咬まれた後、日本に帰国後狂犬病が発症し、一人が死亡、もう一人が重体となっている』との報道に接し、改めて注意すべき病気であると認識しました。狂犬病は、犬だけの病気ではなく、人を含めた全ての哺乳類が感染し、現在でも世界では毎年約5万人と十数万の動物が発病死していると推定されています。狂犬病ウイルスの感染源動物は、先進国では主に野生動物で、北米では特にアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリ、ヨーロッパではアカギツネが中心になっています。一方、発展途上国では、主に犬や吸血コウモリ(中南米)で、人での発生の90%以上がこれらの国々で起こっています。発病動物に咬まれてから、平均1~2ヶ月してから発病し、発病すると治療方法がなく、悲惨な神経症状(狂躁状態となり、動物では噛み付きまくる。その後全身麻痺を起して死亡)を示してほぼ100%死亡します。
(1)海外では、係留されていない犬、猫、リスなど飼い主の分からない動物には、気軽に近づかないことです。
(2)狂犬病発病以前に狂犬病ウイルスに感染しているか否かを知る検査方法はなく、狂犬病の疑いのある動物に咬まれた場合、狂犬病ワクチン接種が必要となります。
本病は潜伏期間が長いので、咬傷後、傷口を丁寧に洗浄し、ワクチンを接種することで発病を十分防ぐことが出来ます。定められた間隔で繰り返し狂犬病ワクチンを接種することが狂犬病死を免れるための唯一有効な手段となります。日本でみられない病気でも海外では蔓延っている病気がまだまだあるという事実を忘れてはいけません。(院長)
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、
介護保険の「主治医」です
最近、訪問ヘルパーの派遣やデイサービスの利用など、介護保険制度を利用される人がとみに増えてまいりました。ケアマネージャーさん(以下、ケアマネさん)に「ケアプラン」を立ててもらわないと制度を利用できず、ケアマネさんはいわば、介護保険における「主治医」という立場です。しかし、医療の主治医とケアマネさんとが必ずしも情報交換・意見交換を十分にしているとは言えない現状があり、私どもから見ると、患者さんの病状に合っていないサービスがなされていたり、在宅訪問診療を行っている患者さんへの訪問日が無視された日程のサービスが予定されていたりと、「文句の一つでも言いたくなる様な」ことがあります(表現が過激ですみません。もちろん、私どもから見て、とても優秀なケアマネさんもたくさんいらっしゃいます。)。
一人の患者さんに対して、主治医と担当ケアマネさんが情報交換・意見交換を十分にして、医療と介護がうまく噛み合う状態にすることが必要です。そのためには、介護保険を利用するためにケアマネさんを選ばれる際には、担当のケアマネさんに以下のことを頼んで下さい。
(1)主治医に、まずはともあれ、担当となったことを連絡してもらって下さい。
(2)できれば、担当患者さんの診察の場面に直接立ち会って、主治医に意見を求めるようにしてもらってください。
(3)ケアプランの概略を、実施前に主治医に見てもらうようにしてもらって下さい。特に、在宅医療を受けている方は、その訪問日を配慮したプランを立ててもらって下さい。
・・・・以上(1)(2)(3)は、医療と介護の両立のためには必要不可欠なことと考えます。(院長)
※なお、介護に関するご相談は、当クリニックの下にある「すまいるセンター」(サンコー薬局左隣)で無料でしてもらえますので、お問い合わせください。
TEL:072-299-2323
FAX:072-299-2803
(毎週 月・火・木・金・土の10時~14時)
医学おもしろ雑学・あれこれ
医学用語の中でも「変な」名前だな~と思うものが多々あります。それをご紹介いたしましょう。
●体の中に動物がいる!?
記憶の上で重要な脳の部位に「海馬(かいば)」という所があります。「海馬」とは「タツノオトシゴ」のことで、その形に似ていることから命名されました。また、腰椎(腰の背骨)の中を走っている神経で「馬尾(ばび)」と呼ばれる部位があり、まさしく馬のしっぽのような神経の束になっています。
さらに、ふくらはぎの筋肉に「ヒラメ筋」と名付けられた筋肉があり、まさしくヒラメのような形です。
「痛~い魚の目」は医学用語では「鶏眼(けいがん)」と言います。にわとりの目に似ているかな???
●「ランゲルハンス島」ってどこにある島?
さあ、世界地図で調べて下さい。あれ、載ってないって?そうです、実は人体の中にある「島」なのです。膵臓の中に、まるで島状に散らばっている組織で、インスリンを分泌する重要な組織です。この「島」は組織標本を顕微鏡でみないと見えない、小さな島なのです。
●人体は乳首だらけ???
「乳頭」というとおっぱいをイメージしますが、医学用語では「出っ張った所」をそう呼びます。舌をよく見ると無数の細かいぶつぶつがありますが、これも「乳頭」です。さらに、目の中の神経が集まっているところも眼底検査では出っ張って見えるので「視神経乳頭」といいます。十二指腸の中の、膵液や胆汁が出る出口もやはり「乳頭」と呼びます。 まだまだありますゾ!(院長)