院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆◆ 休診日のお知らせ ◆◆
☆5月26日(木)は学会参加のため休診いたします。
☆6月30日(木)は院内行事のため休診いたします。
☆夏季休診期間のお知らせ:
8月11日(木)~17日(水)は全面休診です。
・・・・・ 以上の日はご来院されないよう、ご注意下さい。
☆ 開院20周年記念行事開催の予告 ☆
皆様方のおかげを持ちまして、嶋田クリニックは本年10月に開院20周年を迎えます。 そこで記念行事を行なうべく、栂文化会館大ホールを借りちゃいました!! 患者様やそのご家族方のご体験談やパフォーマンス、院長の講演、当クリニックにご縁のある方による演奏・・・等、参加される皆様方が楽しんでいただけるよう、現在企画検討中です。
詳細は次号でお知らせいたします。
● 日時:平成28年10月1日(土)14時開始
● 場所:栂文化会館大ホール (ご参加自由)
● 国が予定する、さらなる患者負担増 ●
今春の医療制度改訂で、国は医療費総体の伸びを抑える方向性をより強めました。 紹介状なしでの大病院受診ができなくなり(救急時等は除く)、シップ薬の処方制限がなされ、薬一般についても種類の制限や処方日数の厳格化(残薬が非常に多い実態を踏まえて、それを有効に活用させる目的もあるとのこと)等が実施に移されました。 ただ、今回の改訂はまだ序の口で、2年ごとに実施される改訂でさらなる患者負担増が狙われています!
<国による今後の患者負担増計画>
●「かかりつけ医」を決める方向が進み、「かかりつけ医」以外を受診すると、通常の窓口負担に上乗せして定額負担(100円~500円)の徴収を検討。
●シップ薬に限らず、風邪薬・うがい薬・痛み止め・漢方薬・ビタミン剤などの市販薬類似薬の「保険はずし」が進められようとしています。 負担増のみならず、自己判断で薬局でまちがった薬を購入することで思わぬ副作用を招く危険があります!
●75歳以上の方の窓口負担(現在1割)を2割へ引き上げること、また、高齢者(70歳以上)の患者負担上限額(高額療養費制度)を引き上げることも検討されています。
●長期入院の場合に、入院中の食事代の負担増、居住費(水光熱費)を新たに負担することを検討中。
・・・等、以上のような施策を国が検討しています。 今後中止を求める署名を皆様にお願いすることもあろうかと思いますが、賛同いただける場合はご署名をよろしくお願いいたします m (_ _) m
(院長)
♥ エコノミークラス症候群を予防するために
副院長より ♥
熊本地震で避難中の方にエコノミークラス症候群が多発しています。
エコノミークラス症候群は飛行機のエコノミークラスに乗っていた人が、到着後に急に具合が悪くなり、死亡するという事故が相次いだことから広く知られるようになりました。 この病気は長時間同じ姿勢で座ったままでいると、足の静脈の流れが悪くなり、膝の裏当たりの静脈に「血栓」(血の塊)ができることがあり、それによって起こります。 立ち上がって歩き始めた瞬間に血栓が血流に乗って流れ始め、肺まで流れると、血管が詰まって「胸の痛み」や「息苦しさ」などを感じます。 多くは、到着間際の機内や到着して空港で発症しますが、フライト後2週間以内に、旅行先や帰宅後に自宅で起こることもあり、最悪の場合呼吸困難に陥って死亡することもあります。
飛行機のエコノミークラスだけで発症するのではなく、今回のように自動車の中で長時間同じ姿勢を取っていたり、バスや電車の旅行中や、長期の入院で寝たままだった患者がやっと起き上がってやっと動けるようになったと思ったとたんや、自宅でもあまり動かない高齢者でも発症します。
血栓ができるのは長時間の足の運動不足と水分不足が原因と考えられます。
血液は筋肉の収縮運動で足から心臓にもどります。長時間足を動かさないでいると血液の流れが滞って、血栓ができやすくなります。また水分補給が不十分であると血液が濃くなってドロドロになり血栓ができやすくなります。
エコノミークラス症候群になりやすい要因としては、
①中高年(加齢で血管内壁が傷ついているため。50歳以上の人に多発)、
②肥満、
③糖尿病・高脂血症・高血圧など生活習慣病の人、
④下肢静脈血栓を起こしたことがある人、
⑤血液が固まりやすい人、
⑥経口避妊薬を飲んでいる人、
⑦妊娠中・出産後などの人、等があります。
予防法としては、
①水分補給、
②足の運動をこまめにすること、 に尽きます。
普段の生活でも発症することがありますので水分補給、運動を心がけてください!!
(副院長)
♡ 水分をしっかり摂りましょう!! ♡
事務スタッフ 加藤智美
これから気温も上がってきます。 熱中症にならないためにも、水分をしっかり摂りましょう!! 75歳以上の高齢者は、体温を感知する機能が衰えて発汗しにくくなるため、熱が体にこもり、体温の上昇幅が20歳代の2~3倍になるという研究結果もあるそうです。
熱中症対策として、暑い時は外出をさける。 気温が上がらないようエアコンや扇風機を使う。 小まめに水分を摂る。 喉の渇きがなくても意識して摂取を。 屋内の温度と湿度をチェックしましょう。
♡ 梅雨時と体調不良の関係について ♡
看護主任 藤原 美紀
もうすぐ梅雨の時期がやってきます。
この時期毎日天候は悪いし、湿度が高くジメジメして不快で外出も減り、体調もすぐれず、気分も何となく落ち込み、やる気も出ないといったことがあります。 それは寒暖差や気圧の変化が影響しています。 朝夕の冷え込みと昼との温度差により体温を上手にコントロールできず、また天候が目まぐるしく変化することで気圧の変化が日常的に起こります。
それによって自律神経の乱れや睡眠障害 疲労感など体調不良になりやすいのです。 また同時にうつの症状にもなりやすいのです。
室内で過ごすことが多くなる梅雨の時期、除湿器やエアコンの除湿機能を活用したり、簡単なストレッチを日課として取り入れたり、植物を育てるのもいいかもしれません。
快適な室内環境を整え、梅雨の時期を乗り越えたいものです。
● 「院長の好きな言葉」シリーズ ⑥ ●
「ありがとう(有り難う)」
普段何気なく使う「ありがとう」という言葉ですが、この「ありがとう」という言葉の反対は何でしょうか?
あるインターネットの動画に載っていた答えは「あたりまえ」。
「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」。「有ることが難しい」という意味です。
「ありがとう」の云われについては、お釈迦さまの説法があります。
お釈迦さまが、弟子たちに「大海の深いところに目の見えない亀が住んでいる。この亀は百年に一度だけ海上に顔を出す。海上には一本の丸太が浮いていて、それに一つの穴が開いている。亀が海上に顔を出した拍子に、その丸太の穴に頭を入れることが出来るかどうか」と尋ねました。 弟子の一人が「無いと言っても良いくらい難しいことです」と答えたのです。 するとお釈迦さまは、「私たちが人間に生まれることは、その亀が丸太の穴に首を入れることが出来るよりも難しく 、有難いことなんだよ」と言って、命の尊さを教えたのです。 この説話のことを、『盲亀浮木の譬(もうきふぼくのたとえ)』と言います。
毎日の生活が「あたりまえ」ではなく、実は奇跡の連続なのですね・・・毎日、家族や友人、職場の仲間、診療させていただく皆さん・・・多くの方々とお顔を合わせていますが、やがてはお互いの別れが必ず来ます。 毎日の出合いを大切にして、「あたりまえ」と済まさずに、お互いに「ありがとう」と言い合って過ごしたいですね。
「ありがとう」をいつも意識して、生かされている幸せを日々感じながら過ごしましょう。
(院長)