院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆当面の休診日のお知らせ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
※1月:1月17日(土)は休診。
※2月:2月14日(土)、2月28日(土)は休診。
※3月:3月7日(土)、3月21日(土)は休診。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
牛(丑)にまつわる格言・ことわざ
・・・年始恒例、院長が、辞書と首ったけで調べました
皆様、明けましておめでとうございます。今年は十二支二番手の丑年です。「丑」は手の指を曲げて物を握る様子を表わした象形文字で、つかむ、からむ、という意味があり、また、芽が種子の内部で伸び切らない状態を表わしているとのことです。ちなみに昨年の「子」は「孳」(し:「ふえる」の意味)の略字で、新しい生命が種子の中にきざし始める状態とのことなので、「子」に続く十二支の字に「丑」を割り当てたのでしょう。
なお、「丑」は方角では北から東へ30度の方向、時間ではおよそ午前1時~午前3時を指します(怪談でよく出てくる「丑三ツ時」は午前2時~2時半ころ)。
年始恒例のことわざ調べ、年頭にあたり、牛(丑)にまつわる格言・ことわざを辞書で調べてみました。動物の「牛」と言えば「のんびりしている」、悪く言えば「鈍重」というイメージがあり、実際ことわざの世界でもそういう意味合いで使われています。また、「大きいもの」の代表という意味合いもあります。
●牛にひかれて善光寺参り
本心からではなく、ほかのことに誘われて偶然に良い方に導かれることのたとえ。(善光寺の近くに住んでいた老婆が、さらしていた布を隣家の牛が角にひっかけて走って行ったのを追いかけているうちに善光寺に駆け込み、日頃は不信心であったが、それが縁で信仰するようになったという故事から)
●牛に経文
いくら説き聞かせても、何の効も無いたとえ。(「馬の耳に念仏」「猫に小判」「豚に真珠」と同義)
●牛に対して琴を弾ず
高尚なことを言っても志の低い者には理解されない。
●牛の小便と親の意見は長くとも聞かぬ
長いだけで一向に役に立たないのが牛の小便。それと同じで親の小言もいくら長く聞かせても子どもには少しも効果がないものだという意味。・・・牛には気の毒なことわざが多いですねエ。
●牛の歩み
進みの遅いこと。ご存知、「牛歩」です。
●牛の角を蜂が刺す
痛くも何ともないことのたとえ。
●鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな団体で尻に付いているよりも、小さな団体でもその長になれという意味。
●角を矯(た)めて牛を殺す
角の曲がりを直そうとして牛を殺してしまうようなことから、つまらぬ末端の事柄にこだわって肝心な根本を損なうことのたとえ。
☆ここからは牛を良いことのたとえで用いている例を!
●商いは牛のよだれ
牛のよだれは細く長く続くが、商売もこれと同じで、一時に大儲けしようとせず、たとえ細くとも長く続けて利益を積み重ねて行くべきだという意味。
●牛の一散
普段のろまな人が、予期せぬ素早い決断ぶりを見せて周囲を驚かせる様子。
※常に鈍い愚人が先のことも考えずにむやみにはやり立つことのたとえとして、悪い意味で使われる場合もあります。
<牛の名誉のために・・・最後に話題提供>
古来より牛を神の化身あるいは神の使いとしてとらえている宗教は多く、中でもヒンズー教は有名です。そのためヒンズー教徒は決して牛肉を食べません。仏教でも「牛頭天王」が信仰されています。これは牛の頭を持つ憤怒相で表される神で、祇園精舎の守護神とも言われます。日本では厄除けの神として京都の八坂神社などに祀られています。古来より人間の身近にいて、労働力として重宝されてきたからでしょうか・・・。(院長)
堺市実施、B型・C型肝炎ウイルス 無料検査についてのご案内
(再案内)
出産時の大量出血などの際にC型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤を投与されて、多くの人が感染したという事件がありましたが、知らない間にB型・C型肝炎ウイルスに感染している場合が多々あると危惧されています。例えば、昔、集団の予防接種でも注射針が使い捨てでなかった時期があり、輸血や血液製剤が使われた覚えのない人でも感染の機会があった可能性があります。堺市では、各医療機関でB型・C型肝炎ウイルスの無料検査が実施されています。もちろん、当クリニックでも実施しております。本年3月末までですので、今まで調べた事がない方は、この機会に受けられる事をお勧めします。
☆対象者:堺市民で20歳以上の希望者。
(過去に肝炎ウイルス検査を既に受けた方は除く)
☆検査項目:HBs抗原・HCV抗体のみ(簡易)
ゆっくりウォーキングのおすすめ
「NHKきょうの健康」より抜粋(副院長)
ウォーキングが健康に役立つことは誰もが知っていますが、脚に痛みがあり思うように歩けない人も多いと思います。歩くことは日常生活の基本なので、歩けないと日常生活に支障をきたすようになります。いつまでも自分のことを自分で行うためには、できる限り歩けるようにしておきたいものです。脚に痛みがある人が歩くときは、なるべく脚に負担をかけないようにするのが基本です。歩くと脚が痛む人は脚にかかる負担を軽くすることで、痛みのない状態で歩けるようにします。
脚に加わる負担を軽減する方法としては、
●体重を減らす。
●杖を使って脚にかかる負担を軽くする。
●固い舗装道路を避ける。
(土や芝生のあるところのほうが、ショックが吸収される。)
●靴を工夫する。
(クッション性があり足裏にぴったり合う靴を選ぶ。)
●サポーターなどの装具を使う。
(痛むところが熱を持っていないときは、温めると痛みを感じにくくなる。)
・・・といったことが考えられます。
これらの工夫によって歩くときの脚の痛みから解放されやすくなります。痛みがなければ、少し汗ばむ程度のペースで歩くことが理想的です。
<歩くのが難しいときの身体の動かし方>
痛みで歩くのが難しい人や、入院などで歩くことから遠ざかっていた人は上の方法でも、なかなか歩けないかもしれません。続けて20~30分歩けなければ、途中で休んでも良いし、朝夕10分ずつに分割しても良いと思います。階段で痛みが出る人ならば、エレベーターやエスカレーターを積極的に利用しましょう。人通りのある道を歩くのが不安ならば、車椅子で安全な場所まで移動して、そこで歩く方法もあります。水中ウォーキングや自転車こぎはできるという人なら、そこからはじめましょう。
☆『自分のことは自分でできる生活』を維持するためには、脚に痛みがあっても、今できる方法で身体を動かし、積極的に外に出かけていくようにしましょう。
_/_/ 年頭に歩きながら考えたこと _/_/
この正月休み、自宅から副院長と仲良く(?)、さざんかの咲く遊歩道を歩いて多治速比売神社へ。ふと見ると桜の木と思われる枝に小さな蕾(つぼみ)がたくさんあるのを見つけた。「冬来たりなば春遠からじ」・・・急に厳しくなった世の中と重ね合わせた。冬にしっかりと寒くならなければ蕾が花になりにくいと聞く。経済状況が厳しい中、人を簡単に解雇する企業がある一方、人を大切にする企業もある。危機だからこそ本質が見えるのではないか?
この経済危機は、利益追求をあまりにも優先しすぎた社会の当然の結果だと思う。世界的な危機だからこそ、今一度環境問題にも世界が一つになって取り組みやすくなるのではないだろうか。「人間万事塞翁が馬」、今までの生き方を大いに見直すチャンスではないだろうか。
今年は牛(丑)年、せかせか、いらいらした今までの生活を一旦見直して、牛のごとく、ゆったり、マイペースで生きよとの神様のお達しかも知れない。
・・・いろいろと考えているうちに神社に到着。この世の中の安定を願った次第です。(院長)