猛暑続きの8月、残暑厳しい9月と、暑さに弱い院長はグロッキー気味でした。疲れを患者の皆様の前では見せまいとがんばりましたが、「こころ」誌を作る気力が湧かず、今回の発刊が遅れてしまいました。ご容赦下さい~。(院長)
 
 
◆当面の休診日のお知らせ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
*10月:10月13日(土)10月27日(土)休診いたします。
 
*11月:11月24日(土)は休診いたします。
 
*12月:12月1日(土)12月22日(土)休診いたします。
 
土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
 
 
★『メタボリックシンドローム』の正しいご理解と対策を!!★
「メタボリック・シンドローム」と言う言葉が流行語の様に駆け巡っておりますが、皆様、正確にご理解されていますでしょうか?
過食や運動不足により、脂肪が全身に蓄積されますが、特に内臓のまわりに存在する脂肪組織(内臓脂肪)から、動脈硬化を進行させるようなホルモン様物質が分泌されていることがわかってきました。この内臓脂肪は、腹囲と相関すると考えられ、腹囲が、日本人の場合、男性では85cm以上、女性では90cm以上の人で、この内臓脂肪がかなり多く蓄積されている可能性が高いと見なされます。(しかし、中には、皮下脂肪が多いのに内臓脂肪が少なめの人もいます。すなわち、腹囲が大きいこと=メタボリック・シンドロームではありません。)
腹囲が大きく(肥満)、かつ、高血圧・高血糖・高脂血症を重複している状態があれば、大量に蓄積された内臓脂肪がすでに悪事を働き始めてどんどんと動脈硬化を進ませている状況と見なされます。これが「メタボリック・シンドローム」で、この人達は心筋梗塞や脳梗塞になり易いのです。
 
 
<メタボリック・シンドロームの診断基準>
腹囲(おへその高さで測定)が男性で85cm、女性 で90cm以上あることかつ
 
(1)血清脂質異常(トリグリセリド(中性脂肪)値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値(善玉コレステロール) 40mg/dL未満)
(2)血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
(3)高血糖 (空腹時血糖値110mg/dL)
 
---の3項目のうち2つ以上を有する
 
<対策>
摂取カロリーを抑制した食事を取り、三食同じ時間に規則正しく食事をとりましょう。
体重減少のために、中等度の運動を毎日30分以上(最低10分以上)行いましょう。
運動することで、内臓脂肪を減らし、それが腹囲、中性脂肪、血圧、血糖値を減らすことになります。
また、運動は、HDLコレステロール(善玉コレステロール) を増やす効果があります。
また、禁煙するよう努力しましょう(タバコは、HDLコレステロール (善玉コレステロール) を減らしてしまいます)。
 
●メタボリック・シンドロームへの誤解
「腹囲が診断基準を下回っているから大丈夫」メタボリック・シンドロームは動脈硬化を進ませる要因の1つに過ぎません。逆に、肥満でないのに高脂血症や糖尿病や高血圧等がある方は、余計に動脈硬化になりやすい体質であると考えられ、より一層、生活習慣に気をつける必要があります!
 
●内臓脂肪を減らせる運動とは?
なかなか減らない内臓脂肪。どれくらい運動すれば減ってくれるのか?国立健康栄養研究所での研究報告によりますと、内臓脂肪を確実に減らすには、習慣になっている日常生活での活動や運動に加えて、1週間あたり「速歩(分速 90~100m程度)で2時間半以上(1日あたり20分強)」に相当する運動を追加する必要とのこと。これで内臓脂肪が1週間で 0.3%減るという。さらに、内臓脂肪を1%減らすためには、毎日1時間程度の速歩が必要とのこと。しゃべりながらの「ちんたら歩行」ではだめですぞ!
まずは、早足歩行で1日30分位を目指しましょう!(院長)
 
 
新スタッフ自己紹介コーナー
今年の夏、2名の新スタッフを迎え、クリニックもリフレッシュしました。宜しくお願いします。
 
★看護師細井麻紀子
8月7日より当クリニックで勤務しています。以前は、独立行政法人国立病院機構・大阪医療センター(旧・国立大阪病院)で7年間勤務していました。出産・育児のため2年ブランクがありますが、クリニックで患者様とお話できる喜びを感じているところです。少しでも早く皆様に覚えていただけるよう、元気いっぱいに頑張りたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
 
★事務スタッフ井室美香
この度、8月27日より勤務させて頂いています。今までは医療とは関係のないお仕事をしていましたが、今回縁あって、このお仕事で皆様にお会いすることとなりました。知識も経験も浅く、先輩スタッフの皆さんに色々と教えていただいている段階で、まだまだ新米ですが、早く皆様のお名前とお顔を覚え、私に会いに来たろ!っと言って頂けるようなスタッフになりたいと思っていますので、これからも宜しくお願い致します。
 
 
新聞チラシの宣伝には御用心!
自分はメタボリックシンドロームにあてはまるが、運動する時間もないし・・・新聞の折り込みチラシに、「これを飲めばやせる」と書いているから試してみようかな・・・。こういう風にチラシをご覧になる方も多いのでは?
笑った写真付きの体験談が載っていて、天然のものを使っているから安心、と早合点していませんか?こういう商品は「薬品」ではないため、厳密な評価がなされていません。情報についても、苦情をあえて載せていないことが多く、法律に違反しない様な微妙な表現がなされていることが多いのです。
 
「◯◯病が治る、よく効く」という表現をすると薬事法違反となるため、「つらい◯◯病でお悩みの方はご相談下さい」などと表現されています。また、天然のものなら安心なのでしょうか?毒キノコ、ふぐ毒、ハチ毒も天然です。さらに、「効果には個人差があり、体質改善のために続けてください」(何となくあやしい。高価なわりには効果がないのでは)、「まとめて買うと安くなる」(本当はもっと安いのでは)などと書かれてあり、まずは疑ってかかる必要があると思います。薬剤は厳密な審査を経ており、また副作用も公開されています。また、健康食品は、薬剤としては効果が認められなかったものが転用されているものもあります。
 
私たちがみておりますと、人のよい人ほどだまされている傾向(だまされる人は何度もだまされる)があるように感じます。「信じる者」は儲かる(もうかる)と読めますね。上記健康食品のような物だけでなく、様々な民間療法に対しては、しっかりと見定めましょう。まずは、それこそ、主治医にご相談下さい。(院長)(武田製薬のホームページ掲載記事より、吟味・改変) 
 
 
◆今年のインフルエンザワクチン実施予定◆
例年どおり今年もインフルエンザワクチンを実施いたします。10月22日(月)から実施予定です。インフルエンザの特効薬のタミフルも副作用の問題がクローズアップされていて、使用出来にくい状況となっている中、やはり予防が重要です。ワクチンは通常は1回接種で十分とされています。流行期に間に合うためには、12月中旬までの接種をお勧めします。インフルエンザワクチンを希望される方は、受付までご連絡・お申し込み下さい。(定期受診の時にも同時接種可能です)
 
◆初めて当院を受診される方(新患):3500円
◆前回受診から間があいている方(初診):2500円
◆定期受診されている方・2回目(再診):2000円
 
◎なお、65才以上の堺市民の方は費用の公的補助があり、昨年同様1000円で接種できます。
 
※まとまった人数で同時に受けられる場合は、接種費用の「割り引き」もいたします。(要相談)
 
 
編集後記
今年も、残り2~3ヶ月、「夏」がずれ込んでいたのでなんだか奇妙な感じです。春や秋の快い季節が年々短くなるように思います。(院長)