院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆ 年末年始の休診日のお知らせ ◆
★12月26日(金)午前診にて、年内診療 最終です。 (12月26日午後~1月4日休診)
★1月5日(月)午前診より、年始診療開始。
● インフルエンザワクチン接種実施中 ●
インフルエンザワクチンを只今実施中です。 効果は確実とは言えませんが、特に病弱のご高齢者ではインフルエンザが重症化しやすく、ご高齢者では接種する意義があると考えております。 現在13歳以上では、ワクチン接種は1回接種で十分とされています。 特に予約は不要で、午前診は11時30分頃、夜診は19時15分頃をめどにお越し下さい。 定期受診されている方は受診の際に接種できます。
昨年まで、新患、初診、再診の方で料金が別々でしたが、今年からは統一します。 すべて料金は2600円といたします。
但し、堺市在住の65才以上の方は1000円の窓口負担で済みます。
詳細は受付まで
☆ 肺炎球菌ワクチン接種のお勧めとご案内 ☆
最近、日本人の死因順位で肺炎が脳血管疾患を上回って3位となりました。 高齢になるほど死亡率が上がり、死亡者の96%は65歳以上です。 特に風邪やインフルエンザで抵抗力が弱った時に起こしやすく、肺炎の原因菌の第1位が肺炎球菌です。「肺炎を起こしたら抗生物質で治療すればよい」と安易に考えがちですが、実は抗生物質の効きにくい菌がかなり増えている現状があり、肺炎のもっとも多い原因菌の肺炎球菌のなんと過半数がペニシリンなどの通常の抗生物質が効かないものとなっています。 従って予防が大切で、その有効な手段の1つが肺炎球菌ワクチンです。 全ての高齢者の接種が望ましいとされ、接種により肺炎の重症化や死亡を減らすと報告されていています。 一度の接種で5年間程度は効力が持続すると言われています。 過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は、5年以上経過すれば再び接種することができます。
なお、接種により、接種部位の発赤などの副反応が出ることがありますが、他のワクチンと比べて副反応が出やすいわけではありません。
高齢者の肺炎球菌ワクチン接種に、行政からの補助が行なわれ、国の補助制度と堺市独自の補助制度を組み合わせると、下記のとおりになります。
(各自治体で補助内容が異なります)
● 堺市民であれば、全ての65歳以上の方は4000円で接種できます。(但し堺市内の医療機関で接種する必要があります。
●平成27年4月1日以降は、接種対象者が変わり、補助が出なくなる可能性があります。
従って、接種対象者の方は、できるだけ早く接種することをお勧めします(平成27年3月31日までに)。
●以下の方は、無料となります:
・生活保護世帯、・市民税非課税世帯、・中国残留邦人等支援給付世帯
☆当院では、肺炎球菌ワクチン接種は予約が必要です。(お申し込みは受付まで)
☆肺炎球菌ワクチンの補助の制度等については、
堺市保健所 感染症対策課(・ 222-9933)、堺市の各保健センターにお問い合わせください。
☆先日の健康教室で使用・配付した資料を ご希望の方に差し上げます☆
平成26年10月15日(水)に、「健康寿命を伸ばすための日頃の心掛け」と題した健康教室を開催しましたが、その際にご参加された方々に配付させていただいた資料が残っています。 参加されなかった方で、資料をご希望の方に差し上げます。 受付までお申し出ください。
当日の内容の報告を、当院のスタッフが書いてくれました。 次の記事をご覧になってください。 今後も健康教室を不定期ながら行なって行きたいと考えています。(院長)
● クリニックの健康教室のご報告 ●
看護主任 増田淑子
10月15日、栂文化会館視聴覚室で健康教室を行いました。 当日は50人近くの方に来ていただき、誠にありがとうございました。 今回は「健康寿命を延ばすために・・」というテーマで、1時間ほど院長のお話がありました。
健康寿命を延ばすにはやはり運動をすることが大切とのことで、運動の10の効用が挙げられていました。 運動や体操をすることで「まだまだ自分は若い」と自分の体に錯覚させることができるのだそうです。 私はあまり運動はしていないのに本当に10才くらい若いと錯覚していますが、それではだめなのかな、など思いながら聞いていました。 時々、資料にはないかわいい犬やツバメなどの画像が映し出され少し和んだ雰囲気になりました。 犬や鳥、虫も生き物はみんな同じ、生まれて生きて死ぬという宿命で人間もまた同じ、という意味の画像だったそうです。 私もこの夏、蝉の声を聴きながら同じようなことを感じていたのでとても共感しましたが、人間は感情を持っていて、何かに頼ったり頼られたり、やる気が出たり、やってきたことがばからしくなったり、様々な思いの中で生きています。
結局、健康寿命を延ばすために一番必要なのは「生きがい」なのかもしれません。 または一生悟らないという生き方もいいのかもしれないな、とかいろいろ思いを巡らせた健康教室でした。 足を運んでいただいた皆様の笑顔も見ることができてうれしかったです。 また御感想お聞きしたいです。
なおこのときの資料はまだありますのでご希望の方は受付でお伝えください。
● 「筋肉枯れ」を防ぐためには ●
事務スタッフ 加藤智美
体の筋肉は、加齢に伴って減っていきます。 すると、より少ない筋肉で身体を支え、動かすので疲れやすくなり、運動を敬遠しがちになります。 動かさない筋肉はさらに衰え、しまいには「筋肉枯れ」(筋肉の減少)になります。 又無理なダイエットは筋肉を減らす悪循環につながりやすいので要注意!
筋肉枯れを防ぎ、代謝の低下をくい止めるには、・簡単なエクササイズによってウオーミングアップの習慣をつける。 ・筋肉のもとになる蛋白質や、代謝を促進する食物繊維、ビタミンB群などの栄養素を意識的に摂る。 生姜も血行を良くして代謝を促す。茶葉に含まれる茶カテキンなど、ポリフェノール成分も脂肪の燃焼を助ける。 ・血行が良くない場合には、体を温める様々な工夫をして代謝促進の習慣をつける。 効果が大きいのはやはり入浴で、炭酸ガス入りの入浴剤などを使うのも有効。 マッサージや熱いタオル、温熱シートなども血流やリンパの流れを促進する。
筋肉は何歳になっても増やせるということなので、あきらめないで体を動かすようにしませんか。
★ 院長の、日々のつれづれなる雑感 ★
●もう終わっちゃいましたが、阪神タイガースのクライマックスシリーズでの快進撃、誰が事前に予想したでしょうか? あの巨人に4連勝! 阪神タイガースは「やればできる子(YDK)」だったんですね。 日本シリーズは残念でしたが、今年はこれで満足です。
●私は桃山台小学校の学校医を長年務めていますが、毎年11月に翌春の1年生として入学する予定の児童の健診を行ないます。 今年も行いましたが、対象児童はなんとたった19名! かつては3クラスあった各学年(1学年100人以上)も、今や全学年が1クラスで、少子化がどんどん進んでいるのを実感します!
●私は産業医の資格も持っていますが、資格維持のための実地研修があり、先日旧堺港の近くにある、某ガラス製作工場の現場見学に参加してきました。原料の珪砂などが港の船から直接工場の中へホースのようなもので吸い上げられ、工場の中の炉で溶かされ、冷却の過程でベルトコンベアのようなものに乗ってガラスが整形され、最後は透明な板ガラスになる・・・この過程が全く人が作業することない完全オートメーションで、工場の中は人がまばらで、最後のトラックに積むところだけ人が集中して作業してました。 「働き手」がどんどん少なくなる状況を先取りしているのかなあと感じました。