院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆◆年末年始の休診日のお知らせ◆◆
★12月28日(水)午前診にて、年内診療最終です。
(12月28日午後~1月9日休診)
★1月10日(火)午前診より、年始診療開始です。
★ インフルエンザワクチン接種について ★
10月21日~1月31日の期間、当院で実施いたします。 インフルエンザワクチンについては、効果が不確実ですが、接種した方がかかっても軽症ですむといわれています。 特に病弱のご高齢者ではインフルエンザが重症化しやすく、ご高齢者では接種する意義があると考えます。 なお、卵・鶏肉のアレルギーのある人は接種できません。現在13歳以上では、1回接種で十分とされています(12歳以下は2回接種が勧められています)。
特に予約は不要で、当院診察時間内に適宜お越し下さい(診察開始直後の時間帯は大変混み合うためご来院を避けて下さい)。 定期受診されている方は受診の際に接種できます。
<費用>(ワクチン代 + 診察・手技料)(税込み)
下記の補助の対象外の方で、当院受診されたことのある方は、3500円 (但し、新患の方は、4000円)です。
☆堺市在住の65才以上の方は、堺市からの補助があり、自己負担額が1500円で済みます。
☆無料となる条件に該当する方は、証明できるものをワクチン接種当日にご持参下さい。(ないと無料になりません)
詳細は受付まで。
♥ 20周年記念イベントのご報告 ♥
事務スタッフ 佐藤 雅代
去る平成28年10月1日(土)に、栂文化会館大ホールで開院20周年記念イベントを行いました。 大ホールということで何人の方に来ていただけるのか心配していましたが、約260人もの方々に来ていただきました。
第1部では「病とうまく付き合う」というテーマで患者様やご家族の方々に体験談をお話しいただきました。 在宅での介護をされていた方や現在されている方のお話をお聞きして、今回は母娘という関係の方だったからかもしれませんが、皆さん色々な苦労もあったと思いますが、お母さんのことを可愛い、可愛いと言われているのが印象的でした。 また若年性認知症と診断されている方が、最初は立てないほどショックを受けられたご心境から立ち直られて、現在は講演活動をされる気持ちに至るまでをお話しされ、もし今後病気になった時の、ためになるお話でした。 そして共通していたのが、一人で抱え込まずに医療機関・訪問看護ステーション・デイサービス・ショートステイなど色んなサービスを利用して自分の時間を作ったり、患者の会や友人に支えられているのも大事なことかなと思いました。
第2部ではクリニックネタの漫才に爆笑し、素敵なピアノ演奏に心癒されました。 院長は『ご縁』を大切にされていますが、それがこの20周年のイベントにつながっているのかなと感じました。 私も今まで繋がってきたご縁、これから繋がっていくご縁を大切にしていきたいと思います。 ありがとうございました。
☆ 20周年記念イベントより
「病とうまく付き合う」のまとめ ☆
この20年間、今日まで頑張ってこれたのは、ひとえに患者の皆様方の暖かいご支援・お引き立てがあったおかげととても感謝いたしております。 「患者さんが医者を作る」とよく言われますが、まさしく患者の皆様に、私を始め、私の妻である副院長、当院の職員たちを育てていただいたと感謝いたしております。
開院満20周年にあたり、皆様方に対する日頃の感謝をあらわすイベントをとり行なわせていただきましたが、当院のスタッフが、今回の20周年記念イベントのご報告をうまくまとめて書いてくれました(前掲の、スタッフの佐藤さんの文)。 特に第1部の「病とうまくつきあう」と題した企画を行ないました。病を抱えた方々と日頃数多く接する中で、病があっても前向きにお過ごしいただきたいとの思いから、病とうまくつきあってこられている方々にお話をしていただく機会を設けました。
<最後のまとめとして院長からお話した内容の要約をお示しいたします>
深刻な病気にかかった場合、「なぜ、自分(家族)が病気になってしまったのだろう」と誰しも当初は悲嘆にくれがちですが、病気の原因になった過去は変えられません。 病とうまく付き合っておられる方々に共通してみられるポイントは次の3点にまとめられると思います。 ①病と闘わない、②病を認める、③病と共存する・・・そして過去にとらわれずに「今」を生きていただきたい。 病気になったからこそ見えるものがあるとよく言われます。 さらに「前向き」に生きることで、病が好転することがよくあります。 どうぞ病とうまく付き合っていただきたいと願っています。 (院長)
★20周年記念イベント当日に会場でお配りしたプログラム(当日の内容を資料として掲載)をご希望の方は差し上げますので、受付にお申し出ください。★
◎ 市民向け地域交流セミナーに、
院長が、基調講演いたします!◎
平成28年11月29日(火)14時~ (泉ヶ丘)ビッグ・アイ 大研修室
演題 「超高齢社会における在宅医療の現状と課題
~ 南区の地域づくりに向けて ~」
このたび、堺市・堺市医師会が主催する、市民向けの「堺市南区における超高齢社会の課題を考える」地域交流セミナーにて、当院院長が基調講演を担当することとなりました。 後半は、消防署、地域包括支援センター、ケアマネージャー、訪問看護の立場からシンポジストとしてのご発言、意見交流があり、院長が司会を務めます。
改めて広報「さかい」の11月号南区版に案内が掲載される予定です。
★★電話やFAXでのお申し込みが必要です(堺市社会福祉協議会:電話 238ー3636、FAX 238ー3639★★
♥ 麻診 (はしか) の感染にご注意! ♥
看護師 長谷川文子
今年の夏、関西空港ではしかの集団感染が起こったことは記憶に新しいことと思います。 感染は中国などの海外から持ち込まれた麻疹ウイルスが国内で広がったとみられています。 はしかは、潜伏期(約10日間)を経て38度前後の熱が出て、咳・鼻水・目の充血・口の中の内側に白い斑点(コプリック班)が現れ、その後再度39度5分を超える高熱となり全身に発疹が出ます。 肺炎・脳炎・中耳炎の合併症を引き起こすこともあります。 はしかは感染力が強く、免疫を持ってない人が感染するとほぼ100%発症します。
特効薬がないためワクチンで予防するしかありませんが、そのワクチンが供給不足に陥っている為に、定期接種以外の人への接種が難しい現状があります。
麻疹ワクチン1回接種の、現在27才~43才の人は十分な免疫を得ていない可能性があるため感染が集中しています。 H18年以後で2回接種された方は十分な免疫が付くとされています。 40歳後半以上は、流行していた時代に自然感染し免疫を獲得している人が多いようです。 未接種や一度しか受けたことのない人は、ワクチンが十分流通した後にぜひとも接種を受けて下さい。
当院でも渡航歴をお聞きしますがご協力願います。
● 「院長の好きな言葉」シリーズ ⑧ ●
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
私の身の回りの大活躍する人たちは、ごく自然にごく当たり前に、謙虚な生き方をされているように見えます。 感謝の気持ちをしっかりと持つことが出来れば、無理に謙虚に振る舞おうとせずとも自然に謙虚になるのでしょう。 自分がいろんな方々のお陰で生かされていると感謝することが自然にできる人間でありたいものです。
ただ、理屈ばかりで行動が伴わない「頭でっかち」で頭が垂れ下がってしまうのではいけませんね。 謙虚であると共に、いざという時の行動力のある人でありたいです。 (院長)