院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
当面の休診日のお知らせ
お間違えのないようご注意下さい。
11月24日(水)は都合により休診します。
<年末年始の休診予定>
★2月:2月5日(土)は休診いたします。
★2月:2月19日(土)は休診いたします。
★3月:3月19日(土)は休診いたします。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は必ず電話にてご確認の上、ご来院下さい。
鳥(酉)にまつわる格言・ことわざ
・・・院長が、辞書と首ったけで調べました 今年は酉年です(酉が「酒」に見える~と言う人は誰ですか?)。年頭にあたり、鳥(酉)にまつわる格言・ことわざを辞書で調べてみました。
●鵜(う)のまねをする烏(からす)
もしカラスがウのまねをして水に潜って魚を捕ろうとすると溺れるだろう。人もめいめい自分の能力に見合うことをしていれば良いのに、自分の能力を考えないでむやみに人のまねをすると失敗する。“身の程を知るべし”。
●烏(からす)の頭(かしら)の白くなるまで
いくら待っても時期が来ないこと。そりゃそうだ。(同義=駒(馬のこと)に角の生ゆるまで)
●鳶(とび)が鷹(たか)を生む
皆様ご存じの格言。平凡な親から非凡な子が生まれることのたとえ。逆に“鳶の子は鷹にならず”という、反対の格言もありますが。
烏(からす)や鳶(とび)はあまり良いたとえに出てこないので少し気の毒に思います・・・。
●能ある鷹(たか)は爪を隠す
優れた才能のある者ほど、日頃はそれを見せびらかさないことのたとえ。沈黙の人に深慮あり。(類義=能なし犬は昼吠える他)
●飛ぶ鳥、後を濁さず
立ち去る者はあとが見苦しくないように、よく注意するべきだということ。
●飛ぶ鳥を落とす勢い、飛ぶ鳥も落つ
威勢の盛んなさまを言う。なお、“飛ぶ鳥は落ちず”という諺(ことわざ)がありますが、これは「世の中はとてつもない事は起こらないものだ」と、別の意味合いになるのでご注意。
●飛ぶ鳥の献立(こんだて)
まだ捕まえてもいないのに、飛んでいる鳥を見て料理のしかたをいろいろ考えることで、早まり過ぎることのたとえ。(類義=捕らぬ狸(たぬき)の皮算用、沖のはまち他)
●鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
中国の戦国時代、斉の孟嘗君が、狗(犬のこと)のように物を盗む者や鶏の鳴きまねの上手な者を食客としていたおかげで難を逃れたという故事から、くだらない技能でも役に立つことがあるというたとえ。
●雉(きじ)も鳴かずば打たれまい
キジも鳴かなければ居場所を気づかれず、射たれることもなかったろうにということから、余計なことを言わなければ禍いを招かずにすむことのたとえ。しかと心得えましょう。
●鳩に豆鉄砲
きょとんとするさま。鳩の表情が目に浮かんでくるようで、私の好きな言葉の一つです。
●鴛鴦(えんおう=オシドリのこと)の契り(ちぎり)
夫婦仲のむつまじいことのたとえ。余談ですが、オシドリは人間界で言われるほど夫婦仲が良いわけではないそうです、ハイ。
●窮鳥(きゅうちょう)懐(ふところ)に入れば猟師も殺さず
追い詰められて逃げ場を失った人が救いを求めて来れば見殺しにするわけにはいかない。
まだまだありますが、紙面が尽きました。皆様もまた調べてみて下さい。
格言、ことわざは昔からの知恵の結晶だと思います。言葉をしっかりと味わい、自分の生き方の教訓としたいと思います。(院長)。
今年もまた花粉症の季節到来!
現在、日本人の約20%が花粉症だといわれています。花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。日本では、約60種類の植物により花粉症を引き起こすと報告されています(スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバなど)。
原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があり、鼻の三大症状(くしゃみ・鼻みず・鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合が多く、その他にノドのかゆみ、咳、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
(1)昨年の猛暑の影響で、今年の春先のスギやヒノキ花粉の飛散量はかなり多いと予想され、地域によっては既に飛び始めているようです。
(2)花粉症は自然に治ることはほとんどありません。また症状が出てからでは、十分な治療効果は得られません。花粉症の治療では、何といっても、「早めの治療開始(初期療法)」が症状軽減のカギになります。花粉症の症状を出にくくする薬(抗アレルギー薬)は、のみ始めてから2週間前後に効果があらわれますので、花粉が飛び始める2週間位前からのみ始めることが望ましいといわれています。今年はスギ花粉の飛散量が多く、早くから飛び始めるとの予想ですので、例年スギ花粉症の症状に悩まされている方は、遅くとも1月下旬位から抗アレルギー薬を服用すると良いでしょう。
(3)今後、マスコミの花粉情報に注目して下さい。原因花粉が飛び始めたら、花粉を避ける工夫が必要です。心身の疲労、睡眠不足、不規則な生活も症状を強めますのでご注意! 一旦症状が出てしまったら状態に応じて治療いたします。詳細は院長・副院長にご相談下さい。(院長)
“一病息災”(病気を一つくらい 持っているのが良いのでは・・・)
今ベストセラーを続けている本に、聖路加国際病院名誉院長・日野原重明博士の「生き方上手」という本があります。この本は、90歳を越えた内科医の先生が、いきいきと生きた御自分の人生から、若い人達への人生の過ごし方や勉強の仕方をのべたすばらしい名著です。
表題のことば、「一病息災」は、広辞苑によると、持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きできるという意味です。軽い病気を一つ持ち、体に注意して、適度な休養をとり、適度な飲酒と、禁煙をすることは、最も正しい生活習慣です。そして、気分を速く転換して、わずらわしいストレスを取り、快眠、つまり上手に熟睡することが、健康になる秘訣だと思います。
日野原重明博士の生き方は、彼も若い時代に肺結核をしたようで、まさに18世紀末の江戸時代に活躍した「解体新書」で有名な杉田玄白の「養生七不可」を実践されていると言えます。玄白も生まれつき虚弱でしたが、この七ヵ条のおかげで、当時としては稀な85歳の高齢まで行き抜きました。
養生七不可とは(現代風に書き直せば)、
1、昨日のしくじりは後悔せず。
2、明日ことを先に心配せず。
3、飲と食とは度を過ごすべからず。
4、得体の知れないものには手を出さない。
5、軽い病気でむやみに薬を飲まない。
6、元気だからといって無理な働きをしない。
7、適度な運動を続ける。
日本は今や寿命が世界一ですが、楽しく健康な長生きを目指しましょう。若い時からの養生が必要です。「医者の不養生」と言われないようにがんばります。(院長)
(岡山市・藤田病院院内報「すこやか」より改変)。