◆当面の休診日のお知らせ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
*6月の休診日:6月12日(土)は休診です。
*7月の休診日:7月1日(木)の夜診のみ休診します。
 7月10日(土)、7月31日(土)も都合により休診いたします。
 
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は必ず電話にてご確認の上、ご来院下さい。。
 
 
大腸ガン検診を受けましょう
 今や大腸ガンは、肺ガン・胃ガン・肝臓ガンとともに日本人のガンのベスト4に入り、食事の欧米化等により、昨今大腸ガンは増え続けています。
 堺市民が受けることのできる検診の一つに大腸ガン検診がありますが、これは検便を2回行い、便に血液が混じっているかどうかで判定するものです。自覚症状が全くない位の、早期の大腸ガンが存在する場合でも、わずかながら大便に血液が混入することが多く、2回の検便で1回でも血液反応(潜血反応)が陽性なら、本格的な大腸の検査(精密検査)を行うこととなります。もちろん、潜血反応陽性でも、即、大腸ガンが存在すると断定するわけにはいかず、鼻血を飲み込む、口内炎からの出血がある、胃腸の粘膜が荒れている、痔からの出血がある・・・等でも陽性になります。
 
 私どものクリニックでも、上記の検便による大腸ガン検診を行っていますが、この1年に限っても、すでに5名の大腸ガンの患者さんを見つけました。幸いにも、何れの方も比較的早期のガンで、手術により良好に経過中です。 「もし、大腸ガン検診をお勧めしていなかったら・・・」と思うとゾッとします。 堺市民なら300円で年1回、受けることができます(65歳以上は無料)ので、ぜひ、受けることをお勧めします。 詳しくは、受付にお尋ね下さい。(院長)
 
 
喫煙で年9万人がガンに
年間発生のガンの2割に
(記事・提供:共同通信社)【4月26日】

 喫煙によって日本人男性は毎年8万人、女性は同8000人ががんになっているとの試算を、厚生労働省研究班が大規模調査に基づきまとめ、公表しました。 がんは毎年、男性28万人、女性20万人に発生。 喫煙が原因のがんは約2割に当たることになり、研究班は「たばこがなければ約9万人は、がんにならずに済む。たばこの影響の大きさがあらためて裏付けられた」としています。
 
 研究班は、40-69歳の男女9万人を8~11年間追跡調査。たばこを吸わない人に比べ、男性喫煙者は1.6倍、以前吸っていてやめた男性は1.4倍、女性は喫煙者もやめた人も1.5倍、がんの発生率が高くなっていました。
 男性の喫煙者は46%、やめた人は28%、女性ではそれぞれ10%、3%とされ、今回の調査結果を基に日本全体での影響を試算。男性はがんの29%、女性は4%がたばこが原因で発生していると推定しました。
 
 今回の試算は、受動喫煙を考慮していない。たばこを吸わない人の一部が受動喫煙の影響によりがんになっているとすると、たばこの影響はもう少し大きくなるのではないかとのことです。
 
 
◆◆◆ クリニックのカルテから ◆◆◆
-- 皆様にお知らせしたいこと--

<第1話>たかが腰痛、されど腰痛・・・
 腰が痛くなったらどこに受診されますか? 大部分の方は整形外科か整骨院に行くことと思います。しかし、治療を受けていても治らない・もしくは、ひどくなる腰痛は要注意!ある中年女性で数カ月間腰痛で整形外科に通院されていた方が、「ひょっとして別の病気では」と考えて当クリニックを受診されました。
 私どもは、初診の患者さんは、できるだけ全身を診るようにしています。 なぜなら、たとえ無関係のように見えても診断の手がかりが隠されている可能性があるためです。 この患者さんにもお腹に手を当ててみると、本来は触れるはずのない「かたまり」がおへその少し上に触れ、さらに急拠、腹部超音波検査を行うと、やはり、膵臓ガンと考えられる病変を見つけました。病院へ紹介しましたが、結局、約半年後に亡くなりました。
 
 腰痛ということであれば、他に、尿路結石症等の泌尿器科の病気や、婦人科系の病気(卵巣や子宮等)などに起因することもありえます。 
 私どもも含め、医者はどうしても、自分の専門分野を中心に病気を診断・治療してしまいがちです。病状の経過が芳しくない場合、違った目で診てもらうことも時には必要でしょう。 
 
<第2話>「うつ」はさまざまな症状をひき起こす
 最近、うつ病のことがよく取り上げれるようになり、私どものクリニックでも、患者さん自身から「うつ病ではないか」とおっしゃることも多くなっています。皆さんの「うつ」に対するイメージはどのようなものでしょうか。軽症のうつの場合は、抑うつ気分はあまりみられず、難治性の頭痛、全身倦怠感、不眠、手足のしびれ、ふらつき、食欲減退・・等、さまざまな症状を呈することもしばしばです。確かに、軽症のうつは診断が難しく、医者から「いろんな検査をしたが異常がなく、疲れから来ているものなのでゆっくり休むように」とだけ言われたという人も多いのが現状です。
 
 しかし、一旦診断がつき、薬が合うと、てきめんに症状が軽くなる人が多いのも事実です。私どもも軽症うつの患者さんを診ておりますが、最近は比較的副作用の少ない抗うつ剤(SSRIまたはSNRIと呼ばれる薬)で治療できるようになりました。
 もちろん、重症のうつの方は神経科や精神科の専門医での治療が必要となります。からだの症状であっても、うつが原因の場合があることを知っておいて下さい。(院長)
 
 
新スタッフ自己紹介コーナー
 看護師 杉原まや(本年3月入社)
 3月23日より勤めさせて頂いています。九州は大分県産まれ育ちの杉原まやです。
 これまでは、救急医療に携わって来ましたが、昨年3月に結婚退職し、1年間専業主婦をして来ましたが、また医療の場に復帰したいと思い、嶋田クリニックと出会い、お世話になる事になりました。
 少し私の話をさせて頂くと、趣味として、主人と登山、マラソン、ハイキング、写真、スノーボードを楽しんでいます。富士山2度登頂、淀川ハーフマラソン完走、 ハイキングでは、近畿は元より、信州、四国、中国と各地方に行き、自然を写真に撮ったり、 スノーボード歴も10年・・・といった、体育会系看護師です。これから、救急医療で学んだ事を生かし、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
 
☆患者さんへの 院長の推薦図書☆
 院長が最近読んだ本の中で、患者の皆さんに推薦したい本を列挙いたします。
 
 ◇『こころがホッとする考え方』
   菅野泰造・著 すばる舎 (1400 円 + 税)
 物事をこんな風にみたら心が軽くなるのに・・・というヒントが満載されています。
 
 ◇『元気が出る患者学』
   柳田邦男・著 新潮新書 (720 円 + 税)
 病気との賢いつき合い方、医者の上手なかかり方がていねいに書かれています。患者さんのみならず、医療従事者にもぜひ読んでいただきたい本です。
 
 ◇『現代老後の基礎知識』
   井脇祐人ら・著 新潮新書 (680 円 + 税)
 年金、預金、各種保険など、老後に向けて準備しなければならないことが、明快に書かれています。
 老後の問題は「備えあれば憂いなし(?)」。
 
 これからもがんばって読書するゾ~! 皆さんも読まれた感想をぜひ聞かせて下さい。(院長)