院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◇当面の休診日のお知らせ◇
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
*9月の休診日:9月13日(土)、24日(水)は
研究会のため休診いたします。
*10月4日(土)、11月1(土)も休診いたします。
診シーズン来訪!
堺市民健診を受けましょう!
秋は体調が安定しやすいので、健康診断を受けるのに最適の季節です。堺市民であれば、原則的に年1回、各種健診を医療機関で格安で受けることが出来ます。代表的なものとしては、「すこやか健診」があります。これは、一般的な内科健診で、一般診察と、検尿・血液検査・心電図・眼底検査がセットになっており、40歳以上の方は500円、65歳以上の方は無料で受けることが出来ます。自覚症状が無くても年1回健康チェックを受けましょう! 嶋田クリニックでは、このすこやか健診はもちろん、大腸がん検診(検便にて)、乳がん検診(但し視診と触診のみ)も行っております。詳しくは、受付までお問い合わせ下さい。(院長)
現行医療制度のしくみに基づく、大病院受診・入院のコツ
「このごろ病院があまり長く入院させてくれなくなった」「病院を受診しようとしたら、紹介状を求められた」といった声をよく聞くようになりました。確かに病院の対応はひと昔前と比べて大きく様変わりしました。それは病院に関する医療制度が大きく変わってきたからです。要点としては、
(1)病院のグループ分けがされ、病気の急性期を診る病院と、病気の安定期の入院を担当する病院の大きく2つに分かれ、急性期病院はできるだけ早く退院させることが病院の収入安定に不可欠な要件と義務づけられたこと(すなわち、入院が長引くほど、病院が損をするしくみになっていること)、(2)病院は入院を主業務とし、外来患者が多くなるとかえって経営上不利となるしくみとなったこと、(3)患者が、他の医療機関からの紹介状を持って病院を受診した場合(救急車で受診した場合を除く)、病院の評価が高まるしくみとなったこと、以上の3点です。
すなわち、病院としては、近隣の開業医などからの紹介が多いほど、また、入院患者が早く退院するほど、さらには、病気の良くなった患者が病院の外来から早く離れてくれるほど、経営的に安定するしくみとなりました。どれだけ患者の「回転率」を上げるかが、特に急性期病院の急務となりました。 患者の皆さんとしては、病院を「かかりつけ」とすることは今後出来にくくなるので、地元の開業医を「かかりつけ医」にし、病状の不安定な時は、「かかりつけ医」からちゃんと紹介状をもらって、相談の上で病院を受診することが必要です。
また、入院となった場合、幸いにも全治すればいいのですが、長期の療養が必要な時は、療養型の病院に転院して療養を続けるか、家に帰って在宅医療を受けるかの選択を早い時期から迫られます。病状に左右されることですが、「もし、長引く病気にかかった時はどうするか」ということを、普段から考えておく必要があります。さらに、ご老人では、長期の療養が必要な際、医療保険か介護保険かどちらを適用するかという問題が出てきます(一般的には、長期療養は介護保険が主となります)。個別に相談も受けますので、お気軽にクリニックのスタッフにお尋ね下さい。(院長)
携帯電話の使い過ぎにご用心!
脳腫瘍などの脳障害発生率上昇?
最近の携帯電話の普及はすさまじいものですが、携帯電話の発する電磁波は電子レンジに波長がよく似た高周波であるため、体への影響が心配され始めています。携帯電話は耳の近くで使われることが多いため、特に脳への影響が懸念されます。最近各国で報告されたものをいくつか紹介しますと、(1)脳腫瘍の発生率を2.5倍増やす(スウェーデン)(2)メラトニンの分泌を抑え、そのため発ガン率が上昇するとともに睡眠が障害される(アメリカ)(3)携帯電話を2分間以上使うと、有害物質が脳内に入り込みやすくなり、アルツハイマー病などの原因となり得る(スウェーデン)(4)短期間の記憶喪失や失神の原因となり得る(イギリス)等。 電磁波の影響はまだよくわかっていませんが、携帯電話を使い過ぎると、将来非常に危険な結末が待っているかも知れません。携帯電話を使う時は長電話厳禁!、短めに(2分以内に)する方が無難なようです。(院長)
『病気と生活習慣』情報特集
最近の医学・医療情報から!
1. 喫煙は死を招く最大要因
高血圧や肥満など、種々の病気の要因のうち、死亡率を高める最大の原因は「喫煙」であることが厚生労働省研究班の19年にわたる調査で裏付けられた。
「1日20本の喫煙」は、「最高血圧が平均より40以上高い」「血糖値が平均より100以上高い」「高コレステロール血症」「肥満」等の他の要因よりも死亡率を押し上げていた。 男性がタバコを1日20本吸うと、吸わない人よりも死亡率が34.6%上昇。(毎日飲酒すると、男性は1.7%、女性は4.1%死亡率が上昇)。
(読売新聞より)
2. 朝食で生活習慣病リスク軽減
「肥満や糖尿病のリスクは朝食をとる人がとらない人に比べて有意に低い」とアメリカの学会で発表。「朝食は1日の中で最も重要な食事と思われる。朝食をとる習慣により、空腹感が抑えられ、午前中や昼食時に過食しにくくなる。体の各ホルモンのバランスも良くなることが要因かも知れない。」(Medical Tribune より)
3. 大豆製品は乳がん発生を抑制
大豆製品(みそ汁や豆腐等)を毎日食べる人は、摂取しない人に比べて乳がん発生率がほぼ半分になることが、約2万人を対象にした厚生労働省研究班の大規模調査で判明。(毎日新聞)
4. 運動すると長生き
年をとってから始めた運動でも、健康に効果があることが確かめられた。アメリカの研究チームは、65歳以上の女性約7500人を対象に、約12年間にわたって健康状態と生活習慣を追跡調査した。その結果、座りがちで活動度の低いお年寄りより、調査期間中に活動的になった人は、全体で死亡率が48%も減少。(読売新聞)
残暑対策 熟睡するために!
この夏は前半は冷夏でしたが、9月に入ってからの残暑(というより酷暑)が厳しく、寝苦しい日も続きます。夏の疲れを残さぬためにも熟睡する必要があります。寝る3時間前に38度くらいのぬるめのお湯に30分ほどつかると熟睡できると勧められています。暑い時にクーラーを入れる時は、27度位と高めに設定することと、直接風が当たらぬようにすること、できればタイマーで途中で切れるようにすること。冷房の代わりに、保冷枕をタオルで巻いたものを使うのも良いでしょう。扇風機を使う時も直接体に風を当てず、壁に当てて空気の乱れを作るだけでも汗の量を減らせるとのこと。皆様、冷房病にご注意!!(院長)
(朝日新聞より)