院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◇当面の休診日のお知らせ◇
当面の休診予定日をお知らせいたします。
お間違えのないようご注意下さい。
*8月2日(土)は休診いたします。
*夏期休診期間:8月10日(日)~17日(日)
*8月30日(土)は休診いたします。
*9月の休診日:9月13日(土)、24日(水)は研究会のため休診いたします。
紫外線対策をしましょう!
文:文子副院長
昔は日焼けした小麦色の肌は健康的だと積極的に紫外線を浴びることをすすめていましたが、最近は紫外線を浴び過ぎると人の健康に影響のあることがわかってきました。紫外線が関係していると考えられる病気には、急性のものとしては(1)日焼け (2)雪目 (3)免疫機能低下、慢性のものとしては、皮膚ではシワ、シミ、老人斑、良性腫瘍、前ガン症、皮膚ガン、目に関しては、白内障などがあります。ですから、紫外線を浴び過ぎないよう、ふだんより心掛けたいものです。以下に紫外線に関して間違いやすいポイントをまとめました。
1. 曇った日でも紫外線の80%以上が通過します。曇りだからといって油断はできません。
2. 水の中でも日焼けはします。水はわずかな紫外線しか防いでくれません。むしろ水面の反射は紫外線の曝露を増加させます。
3. 冬の間の紫外線は夏に比べて一般的に弱いのですが、雪による反射により2倍近い曝露となります。特に高い山では注意が必要です。
4. 太陽の光に暑さを感じない時でも日焼けが起きます。日焼けは私達が感じることのできない紫外線によるものです。暑さを感じるのは赤外線のためで、紫外線ではありません。
5. 紫外線は私達の体の中でビタミンDを作る働きがあります。 ビタミンDは骨を作るために必要な成分であるため、昔から日光浴が奨められてきました。しかし最近の知見では、私達の体の中で1日に必要とされるビタミンDが作られるためには、顔や手への紫外線曝露は1日15分間で十分とされています。
以上をご参考に、紫外線対策をして下さい。
防ごう熱中症!事前の備えを!
ここ数年来、毎夏猛暑続きですが、そのため熱中症での死亡者が増加しています。熱中症とは、高温多湿の下で体温調節や血液循環の働きがうまく行かなくなり、頭痛、めまい、全身倦怠、けいれん、さらには失神し、手当が遅れると死亡に至る病態です。屋外の作業や行動はできるだけ直射日光を避け、熱がこもらないよう通気性の良い服装をし、帽子着用、発汗の多い場合は特に水分や塩分をこまめに摂る、無理をせずこまめに涼しい場所で休憩をとる等の予防策が必要です。症状が軽くても、頭痛、めまい、全身倦怠が出現したら既に病状は進み始めています。涼しい場所で扇風機の風などで体を急速に冷やし、スポーツドリンクをしっかりととり、安静にすることがまず必要です。しかし、意識がもうろうとするなど、状態が良くない時は、救急受診が必要で、一刻を争う場合があります。
熱中症は単に真夏の日中の屋外だけの出来事ではありません! 夕方でも頻発していますし、熱のこもった室内でも起こり得ます。実際、ご高齢者は温度感覚が鈍く、夏場室温がかなり高い状況で過ごされている場合がよくあります。さらにご高齢者はのどの渇きを自覚されないことがよくあり、脱水手前で過ごされていることをたびたび目にします。自分の感覚だけに頼らず、環境の温度調節、水分摂取を意識してお過ごし下さい。熱中症は油断すると誰にでも起こりますゾ!(院長)
新スタッフ自己紹介コーナー
看護師 堀内栄子(本年6月入社)
以前の私は看護師というより保育士として乳児の施設や保育園で働いており、保育士の方が長かったこともあり、再び看護師としてやっていくことに自信がなかったのですが、もう一度やってみたいという気持ちが強く、療養型の病院で病棟勤務して少しずつ自信もつくようになり、この6月よりこちらのクリニックに勤務させていただくことになりました。
クリニックの印象ですが、患者さんのことを第一に考えていて親身になって患者さんの話を傾聴する姿勢を見てとても感心しました。スタッフの方々にとても親切で丁寧に教えて頂き、温かい励ましがあったからこそこれまでやって来れたのだと思います。私は院内と在宅医療と双方の業務を担当させて頂いています。在宅医療では介護に奮闘されているご家族の方たちを見て、何とか力になりたいと思っています。一人で不安や悩みを抱え込まず、話して頂ける間柄になりたいと考えています。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。
看護師 長谷川文子(本年6月入社)
初めまして。出身地は兵庫県です。家族は夫と息子2人、私、4人です。12月5日生まれ、射手座、O型、趣味は音楽観賞です。おしゃべりは得意で、長電話はお手のものですが、ペンを持つと少々考え込んだ私です。結婚当初は、桃山台に10年余り過ごし、その後御池台に移り(緑も多く空気もきれいですが少々不便です)早や19年が経ちます。ちょっぴり頭が薄くなったお父さん、しわの数が増えたお母さん。息子達はますますパワーアップ↑ですが、親の体力↓で限界を感じ始めている今日この頃ですが、気力でカバーしつつ明るく頑張っています。
6月より当クリニックに勤務させていただき、まだ緊張の連続で心の余裕が・・・ございませんが、院長先生はじめ、副院長先生、スタッフの方々の広い心と温かいお言葉に大変感謝いたしております。何事も積極的に取り組み、プラス思考で一生懸命努力しますので、よろしくお願いいたします。
動かないとますます動けなくなる
日常生活で少しでも運動を!
万事が便利な世の中になり、多くの事が機械化され、力を出したり歩いたりすることが年々少なくなっています。肩や首筋がこる、腰が痛いと訴える人が多くなっています。これらは「運動不足病」の特徴です。肩や腰が痛いので痛くならないように痛む箇所をかばいがちで、そうすると動かさない筋肉は一層こったり痛んだりするようになり、悪循環に陥ります。
日常動作で使う筋肉は意外と少ないものです。運動不足の人に運動をすすめると、「忙しくて時間がとれない」、「場所がない」などの返事が返ってきますが、多くは運動をする気がない「いいわけ」ではないでしょうか?腰が痛いと言っていた方にテレビ体操をすすめたら、1年以上続けられる中、腰痛はすっかり治って活動的になった方がいます。その気になればどこでもできる運動はたくさんあります。廊下の両側の壁や柱に手を当てて力を入れるなどのいろんなストレッチ運動ができます。足にトラブルがあって立てない方は、腰掛けて上半身の体操をすればよいのです。『動かせるところをしっかり動かす』ことを実践し続けることが大切です。
もちろん無理は禁物ですが、人間も機械といっしょで、『使わないと使えなくなる』ものです。頭も体も使うように努めましょう。“ちりも積もれば山となる”で、日常のちょっとした体操や運動を積み重ねることが、健康維持の要点ではないでしょうか。 (院長)