◇休診予定日のお知らせ◇
3月~4月の休診予定日をお知らせいたします。お間違えのないようご注意下さい。
 
*3月2日(土)、3月22日(土)は休診いたします。
*4月3日(木)は全日休診(学会出張の為)。
*4月5日(土)も休診いたします。
 
 
花粉症の季節到来!その対策について
 スギ花粉症の人にとってはまた悩ましい季節がやってきました。ご存知のとおり、今シーズンはスギ花粉の飛散量が大変多い状況です。花粉症の症状の強さは、「その人の(花粉に対する)アレルギーのおこしやすさ」×「花粉の飛散量」で、たとえ例年軽い花粉症で済んでいる人でも、花粉の量が多いと、激しい症状となることがあります。一方、花粉をできるだけ避ける工夫ができれば、症状をおさえることが可能です。特殊なものでなくても、通常のメガネやマスクをするだけでも、花粉の大半がカットできると言われています。また、髪の毛や衣服についた花粉を室内に持ち込まないよう、花粉を家の外でしっかりと払い去ることも必要です。
 
 その他、*花粉シーズンは窓をあけない、*花粉の付きにくい衣類で外出しない(毛製品等を避ける)、*ふとんや枕を干す時は上に布をかぶせ、取込み時に覆った布にしっかり掃除機をかける、等の対策が必要です。例年スギ等の花粉症でお悩みの方は、早めに抗アレルギー剤の服用を開始することをお勧めします。眠気の少ない薬も開発され、服用していただきやすくなっています。その他、漢方薬、点鼻薬や点眼薬の処方など、当院では症状に応じた対応ができますのでお気軽にご相談ください。(院長)
 
 
健保本人の窓口負担が3割へ?
  負担が実質減少する場合も?

 この4月から健康保険本人の自己負担を3割とすることを政府がもくろんでいます。ここ数年来、患者負担をどんどん増やす策動が実施される中、当院でも負担増に対する反対運動に積極的に協力しています。4月からどうなるのかと不安に思っておられる方も多いと存じますが、もし、この策動が実施されても、実はかえってご負担が減る場合もあるのです。今回の制度改定では、「外来薬剤一部負担金」が廃止されることとなっています。現在、投与される薬剤の種類が多いとそれに応じて別途費用を支払う制度となっています。たとえば、4~5種類の内服薬が処方されると1日につき60円(月に約1800円)、支払うことになっていますが、この「外来薬剤一部負担金」制度がなくなれば、自己負担3割になっても、調剤薬局で支払うお金が少なくなり、合計金額はかえって少なくなる場合が出てきます。すなわち、現在、薬代が多くかかっている人ほど、かえって負担が少なくなる場合が出てきます。このあたりのしくみについては、調剤薬局にお聞き下さい。
 
 
< 天皇が手術を受けた前立腺ガン とは?>
《時事解説シリーズ》
 天皇陛下が前立腺ガンの手術を受けられたことは記憶に新しいですが、有名な人が病気にかかると必ず「自分もかかっているのでは?」と心配される方も多いようで、今回も「前立腺ガン」の検査を希望される方が何人かありました。この機会に、前立腺ガンについて簡単にお話いたしましょう。前立腺という臓器は、男性の膀胱の下面にあり、精液の成分を分泌します。男性では誰でも加齢とともにこの前立腺が徐々に大きくなってきますが、尿道を圧迫するようになるため、「尿が出にくい」「夜間尿の回数が増えた」等の症状が出てきます。これが『前立腺肥大症』です。ところが、『前立腺ガン』でも同様の症状が出るため、鑑別する必要があります。近年、前立腺ガンが徐々に増加しており、また、初期なら手術で治癒する可能性が高いため、早期発見するのが特に重要なガンです。
 
 前立腺ガンが発生すると、早期から、『前立腺特異抗原(PSA)』が血液中に増加するため、このPSAの値を測定することで、前立腺ガンが存在するかどうか判断する手がかりになります。血液中のPSAの値が上昇していたことが、天皇陛下の前立腺ガンが見つかったきっかけとなりました(例外もありますし、すべての前立腺ガンで上昇するとは限りません)。近年、健康診断の項目にこのPSAを取り入れるところが多くなっていますが、堺市の「すこやか健診」には残念ながらこの項目がありません。しかし、通常の保険診療で(前立腺ガンの疑いがある場合)このPSAが測定できますので、ご希望の方はご相談下さい。(院長)
 
 
< 不整脈とは?そのつきあい方>
  《時事解説シリーズ1》

 昨年11月、皇室の高円宮様が運動中に「心室細動」を起こしてご逝去されたことも記憶に新しいですが、この「心室細動」も不整脈の一種です。普段、心臓の鼓動は規則正しく打っていますが、何らかの原因で、この拍動が乱れることがあり、乱れた脈を不整脈と言います。ただし、不整脈には、無害なものと、「心室細動」のような恐い状態につながって行くような有害なものとがあります。誰でも、ストレス、睡眠不足、喫煙や飲酒、激しい運動などで、不整脈を生じやすくなりますが、不整脈の種類や、その出現度合いによって、放っておいて良いのか、治療を要するのかを判断します。不整脈が生じる場合、「胸がドキドキする」「心臓がグルッと動く感じがする」などの自覚症状がある場合もありますが、無症状のこともあります。一般的に、前述のように生活の状態で生じやすくなるだけでなく、糖尿病、高脂血症など、動脈硬化を生じやすいものや、各種心臓病などを持病として持っている人に発生しやすいのです。昨今、運動することが推奨されていますが、慣れない運動や激しい運動は、高円宮様のように恐い不整脈を生じる場合があるのでご注意下さい。当院では、24時間付けっぱなしにできる心電計(ホルター心電計)の検査もできますので、症状に思い当たる方はご相談下さい。(院長)
 
 
嶋田クリニック健康教室のご案内
第13回健康教室講座
『不眠症とその対策』
 
◎日時:平成15年3月27日(木)
  午後1時30分~(約1時間半)
 
◎場所:栂文化会館3階第2講座室
 
 今回の健康教室は、今までと趣向を変えて 『不眠症』をテーマといたします。寝るべき 時間帯に十分な睡眠を確保することが、自律 神経の安定のために不可欠ですが、不眠症に お悩みの方も多くおられると思います。良い 睡眠は健康維持のための必要条件です。快い 睡眠のために日頃心掛けるべき点は何か、ま た、睡眠薬との付き合い方など、院長が資料 に基づいて詳しくお話させていただく予定に しております。 お誘い合わせの上、ご参加 下さい。多数の御出席をお待ちしております。
 
※参加費無料。資料準備の都合上、参加ご希 望の方は受付までお申込み下さい。当院の患 者さん以外の御参加も歓迎いたします。