院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
年末年始の休診のお知らせ
下記の通り、年末年始の休診をいたしますので、お間違えのないようご注意下さい。
年内の診療最終:
12月28日(木)午前中まで。
年始の診療開始:
1月5日(金)午前9時より。
休診期間:
12月28日(木)午後~1月4日(木)
また、当クリニック休診期間中ご体調をくずされる時は、下記の医療機関をご利用下さい。
◎急病診療センター(12/30~1/4)
泉北: 292ー0099
宿院: 223ー6170
(詳しくは、広報さかいをご参照のこと)
◎ベルランド総合病院
234ー2001
◎馬場記念病院
265ー5558
(以上、2病院は院長が登録医になって いますので、日頃嶋田クリニックにかかっていることを電話で言われると診ていただけると思います。)
◯大阪南脳神経外科病院
0723ー66ー5757
◯近畿大学医学部堺病院
299ー1120
◯泉北陣内病院
299ー2020
インフルエンザワクチン接種を
ご希望の方へ
インフルエンザは特に1月~2月が流行時期で、インフルエンザワクチンを打つのであれば、流行期の前に打つ必要があり、11月初め~12月末の期間に打たなければあまり意味がありません。2回接種することで効果をより高めることができますが、65才以上の方は1回の接種でも十分と言われています。インフルエンザワクチンについては、(1) 効果の不確実性、(2) ワクチンの副作用の可能性等、問題も指摘されていますが、ご老人や抵抗力が弱い方などインフルエンザにかかると大きな影響が出ると考えられる方々は受けることをお勧めします。
当クリニックでもワクチン接種を行いますので、御希望の方はお申し込みください(予約受付中)。詳しくは受付までお尋ねください(ワクチンは実費ですが、65才以上の方は費用の一部の公的補助あり)。
お知らせ 動脈硬化の程度
を測定する検査ができます!
昨今の生活習慣病の多くは動脈硬化が大いに関わっております。当クリニックではこのたび、「血管年令」すなわち動脈硬化の程度を簡単に測定する装置を導入いたしました。両手両足に帯状の測定具を巻くだけで測定できます。動脈硬化の程度を知ることは、生活や治療のあり方を考える上で大いに参考になると思います。予約でいたしておりますので、詳しくは受付までお尋ねください。この検査について詳しく書かれたパンフレットが受付に備えております。
嶋田クリニック 第10回健康教室
『医学・医療はどこまで進んだか』
-----その内容の概略報告
平成13年10月18日にいつもの栂文化会館・3階視聴覚室にて行いました。今日、医学・医療がどこまで進んだのかということを分かりやすくお話しさせていただきました。
目下注目されているのは『再生医療』と『遺伝子の解析に基づく医療』です。『再生医療』とは患者自身の体の一部を再生して、障害を受けた組織をいわば「作りかえる」医療です。いろんな組織に成長してゆく可能性を秘めた細胞(幹細胞)を使うことが基本で、すでに皮膚や目の角膜などは成功しています。心臓や神経などの組織・臓器の再生も夢ではなくなってきています。臓器移植における拒絶反応や脳死判定の問題も一挙解決されることでしょう。
また、『遺伝子解析』の応用が進むことで、様々な病気のなりやすさを事前に把握して重点的に予防できたり、病気になった時にどの治療がもっとも効果を上げやすいかが患者さんごとに事前に把握できるようになります。すでにこの方面では臨床応用が始まっています。その他、治療や検査などの進歩についてもいろいろとお話しさせていただきました。
しかし、医学・医療がどんなに進んでも、健康の維持というものは地道な毎日の心掛け・努力の積み重ねであることを強調したいと考えます。また、医学・医療の進歩を患者さんが広く享受できる環境がないと意味がありませんが、患者さんの自己負担をますます増やしたり、自由に各医療機関にかかれなくしたりする方向に医療制度を変えようと国が画策していますので、国の方針には大いに異議を唱えて行く必要があると考えます。(健康教室の資料を希望の方は受付までお申し出下さい。)(院長)
当院看護婦・工藤真理のエッセイ
おふさ観音にて
先日、天気が良いのでドライブに出かけた。 インターネットで「観光」を検索すると、“ガーデニングの寺・無料公開”と書いてある。
橿原市・JR畝傍駅から車で5分程度か。平日なので人は少な目である。寺の周辺は小さな住宅地で、道の狭さが古都の気分を盛り上げてくれる。バラが秋シーズンで咲き始めたところだ。境内一面に、植木鉢に植えられたバラが多種類並んでいる。壁際にはイギリス系のつるバラも多種類絡んでいた。バラには匂いがあるが、今回いろいろな芳香を楽しめた。子供の頃、大事にしていた香水鉛筆やチェリーなど・・。一本ずつ、名前と系統まで書いたプレートが挿してあり、住職の愛着が感じられる。
観音様そっちのけになってしまったが、「ぼけ封じ」と掲示してあった。11月30日まで咲いているらしい。庭に入るだけで癒されます。 是非一度いらして下さい。(文:工藤真理)
当院看護婦・工藤真理のエッセイ
マイ・ラスト・ソング
演出家に久世光彦という人がいる。昭和初期から第二次世界大戦のころを扱ったテレビドラマで彼の名前をよく見かける。向田邦子の小説をドラマ化してて好きだった。
彼の書いた本に「マイ・ラスト・ソング」があって面白かった。人間、50代を迎えると自分の臨終のことが気になるらしいのだ。臨終の際にどんな歌を聴きながら死にたいかという内容である。迷いすぎて友人にも尋ねたそうだ。年代的に終戦後10年に流行った歌謡曲が多かったそうだ。意外にも美空ひばりの歌が少なかったらしい。この本の中に、夏の夕暮れに下町を歩いていると、よその家から茶碗を洗う音や家族の話し声、ピアノの音が耳に入り、急に涙が出るという下りがある。これは自分も体験したことがある。体が小さくなって懐かしい時代にひょいとタイムスリップするのだ。
好きな曲もいろいろあるから、なかなか決められない。静かすぎたり、メリハリなく続いたりすると死に切れないかも・・。 秋の夜長に、皆さんもお友達と語らってみてはいかがでしょうか。(文:工藤真理)