今春, クリニック が変わります!
 
1. 4月1日より投薬が
    院外処方になります

 これまで当クリニックでは一般内科のみならず神経内科や心療内科の専門診療のため、専門病院並みの良質の薬を数多く取り揃えてまいりました。しかし、医学・医療の進歩はめざましいものがあり、皆様に使用する薬の種類が年々増加し続け、新しい医療を十分に皆様に適用するためには、医者一人の力では限界があります。
 そこで、薬の調剤や管理等は専門家である薬剤師におまかせして医者は診療に専念すべく医薬分業に取り組むことに踏み切りました。『医薬分業』とは、皆様が診察を受けた後、医者から処方せんをもらって調剤薬局に行き、薬剤師から薬の説明を受けて薬を受け取るというシステムです。
 
 医薬分業で皆様のご負担が少し増えたり、医院と薬局の2ケ所を回る必要があるという欠点がありますが、『かかりつけの薬局』をもつことは大きな利点があります。
 
1.薬の副作用を防ぐのに医者と薬剤師による二重チェック機能が働きます。
 
2.複数の医院から薬をもらった場合でも、同じ薬を重複して服用しないように薬剤師が管理してくれます。
 
3.患者さんは聞きにくいことでも薬剤師に気軽に聞いてもらって医者と薬剤師が密接に連絡を取り合い、治療効果
の向上と副作用の防止に役立ちます。
 
以上の理由で、当クリニックでは平成12年4月1日から医薬分業を実施します。
 
●当クリニックの窓口ではお薬を差し上げません。そのかわり、院外処方せんをお渡しいたしますので、調剤薬局へ処方せんをお持ちになり、薬の調剤をご依頼下さい。
 
●処方せんはどの調剤薬局でもご利用になれます。
(当ビル地下1階にも調剤薬局が出来ますし、皆様のご都合のよい調剤薬局をご利用下さい)
 
●院外処方せんは交付日を含め4日間は有効ですので、翌日にお薬を受け取るなどの便利な利用のしかたがあります。
 
●ご不明な点がある時は当院受付にご相談下さい。
 
●皆様に慣れていただくまで、多少のご不便はかかると存じますが、医薬分業は時代の流れでもあり、よろしくご協力下さいますようお願い申し上げます。
 
 
2. 訪問診療・訪問看護の充実をはかります
  ーこのビルに新設される 介護情報センターと協力

 この4月から介護保険が実施されることはご承知のことと存じます。それにあわせ、当ビルの西側1階に3月半ばごろ、介護情報センター(すまいるセンター)がオープンいたします。介護・医療・生活・住宅の各分野の専門家が連絡を取り合い、在宅療養・介護を支援していこうという相談窓口です。介護保険を利用したサービスの計画(ケアプランの作成)をはじめ、各サービス業者の窓口になりますのでご利用下さい。
 
 この介護情報センター(すまいるセンター)に、嶋田クリニックも参加・協力いたします。当クリニックでは従来から訪問診療や訪問看護を行ってまいりましたが、4月からの介護保険実施に対応し、特に訪問看護の充実をはかります。
 
●当院の在宅医療や訪問看護についてのご相談は受付にてご予約の上で承ります。
 
●当院でできる介護保険上のサービスは、 医師による居宅療養指導 訪問看護 です。
 
●鍼灸師・マッサージ師による在宅訪問リハビリテーションのあっせんもいたします。(ただし、医療保険での対応)
 
●介護の諸サービスについてご不明の点がございましたら、お気軽に院長にご相談下さい。介護情報センター(すまいるセンター)と協力して適切な介護プランの作成~実施ができるようにいたします。
 
 
3. 医師がもう一人増え、 診療の充実、午後診の新設、 待ち時間の短縮に努めます
(5月ごろより実施予定)

 従来、患者の皆様から「予約をとっているのに予約時間どおりには診てもらえない」「かぜをひいた時など、急に予約なしに来たらずいぶん待たされた」など、待ち時間に関するご不満やお叱りを受けてまいりました。
 診療科目の性格上、時間をおかけして診なければならない方が多くおられる一方、急な患者さんにも臨機応変に対応しなければならないということが要請されます。院長一人では十分な対応がこれ以上とれないため、もう一人別の医者も診療にあたらせていただくことで少しでも待ち時間の改善に努めさせていただこうと予定しております。
 しかし、ご覧のとおり狭いクリニックですから、医者2人同時には診察できませんので、診察時間帯を増やすこと等で対応予定です(午後診=14時ごろ~16時ごろの診療帯の新設、予約をとらない診療時間帯=受付順で診療する時間帯の新設等)。
 
 実は、新しい医師とは、院長の“妻”、すなわち女医になります。今まで他の診療所に勤めておりましたが、ついに夫婦で同じクリニックで仕事することとなりました。院長の大学時代からの同級生で、専門は内分泌(特に甲状腺疾患)・糖尿病です。院長同様、よろしくお願いいたします。
 どういう診療形態がもっともいいのか、まだいろいろと思案中です・・・。
 
 
 

 日常お薬を服用する人は、グレープフルーツジュースを飲むのを避けましょう 服用したお薬は、小腸や肝臓などで分解されるなどの化学変化を受けます(「薬の代謝」といいます)。ところがグレープフルーツジュースの成分が、小腸に存在する薬物の代謝に関係する酵素の働きをおさえることがわかってきました。しかも、その効果が長く続くこともわかっています。
 日常、血圧降下剤、精神安定剤、抗アレルギー剤などを服用されている人が、グレープフルーツジュースを飲むと、薬の種類によっては薬の代謝がじゃまされて、薬がききすぎてしまうことがあります。たとえば、実際、血圧降下剤のアダラートを日常服用している人がグレープフルーツジュースを飲んだために血圧が下がりすぎたという事件がありました。
 
  もちろん薬によってはグレープフルーツジュースの影響を受けないものもありますが、日常的にお薬を服用されている人は、薬を飲む時ばかりでなく、薬を服用している期間中はずっと、グレープフルーツジュースを飲まない方が無難と言えそうです。