運動の心得:ちょっと一言
 夏から秋へと季節が移り変わってきていますが、スポーツの秋にちなんで体を鍛えて『夏の疲れ』を吹っ飛ばそうとお考えの方もおられるでしょう。しかし、体に良いと考えられている運動にも、やり方によってはかえって『毒』にもなります。そこでちょっとしたアドバイスを! 特に60歳以上の方は守ってください。
 
◇「あまり疲れを感じない程度の速足で、30分以上の歩行を週3~4回行うこと」を運動の基本に!
 
◇運動の適量は個人差が大きい;運動の後の疲れ具合や体調の変化で、運動が適切かどうか判断。無理しないことが肝要!
 
◇からだをまんべんなく動かすために、スポーツをするなら一種類に偏らず、いろんな種類を!
 
◇体操では、体が痛くない範囲で、体をゆっくり大きく動かす;動きの一つ一つの終わりのところで、数秒間じっとしているくらいが、筋力を強めてこわばりを防ぐ効果がある。
 
◇下り階段に(ふらつきなど)少しでも不安に思えたら、階段を歩く運動は上りだけにする;事故を防ぐために!
 
◇急な温度変化を避けること;室温と外気温の差が大きい時間帯での運動は控える(夏なら昼間、冬なら早朝)。
 
◇汗をかいた後はしっかり水分を補給する;できればスポーツドリンクを(水分だけでなく、塩分などのミネラルも補給)!
 
◇運動直後の入浴は避ける;入浴自体も血管や心臓に負担がかかります。運動後は時間をおいてから、ぬるめの風呂に入ること、長い時間入浴しないことが肝要!
 
◎詳細は院長にご相談ください。(院長)
 
 
ビタミン剤:摂取の注意
 今年の夏は途中かなりの暑さになったためか、体調を崩された方が多かった印象があります。ビタミンをしっかり採って崩れた体調を立て直そうとお考えの方もあるでしょう。ビタミン類は健康を保つためにバランス良く採ることが必要ですが、食事を片寄りなく適量食べている限り、自然にビタミン類は十分採れているのであり、ことさらビタミン類をくすりとして採る必要は本来はないと思います。
 
 しかし体調を崩している場合など、状態に応じてビタミンの種類を考えて採る必要があります。特に胃腸の手術をされてビタミンの吸収が低下している方は、薬の形で採る必要がある場合があります。
 
 一方、ビタミンの取り過ぎも害になることがあります。特にビタミンA,D,E,Kは体に蓄積されやすく、取り過ぎに注意する必要があります。ビタミンを状態に応じて適量を採るようにしてください。
 

*夏バテした方はビタミンB(特にB1):食べ物としては、たまねぎ、豚肉、にんにく等をしっかり採って下さい!
 
*ストレスにはビタミンCをしっかり! *冷え性の方はビタミンEを。ビタミンEは動脈硬化の進行予防にも有効です。
 
*骨が弱らないように、ビタミンD,K:Dは牛乳、椎茸、卵黄などに、Kは納豆などの大豆製品、ほうれんそうなどに多く含まれます。

 
◎どのビタミンをどれくらい採れば良いのかは、詳しくは院長にご相談下さい。当クリニックには各種ビタミン剤を置いておりますので、必要があれば状態に応じて出させていただきます。(院長)
 
※なお、当クリニックではO-157の有無を調べる便検査をしております。診察の上、症状に応じて適宜施行しますが、ご希望の方は院長までお問い合わせ下さい。(院長)
 
 
嶋田クリニック 第2回健康教室のご案内
 今年7月から患者さん向けの『健康教室』を始めさせていただきましたが、第1回は動脈硬化をテーマにお話させていただきました。約60名もの方々に御出席いただき、クリニック一同、喜びの悲鳴をあげました。手探りの状態で始めましたが、御出席された方から御好評をいただき、これからも『健康教室』を継続して開かせていただこうと決意を新たにいたしました。‘継続は力なり’で、おおむね3ヶ月に1回程度、栂文化会館の一室をお借りして、毎回テーマを決めてお話をさせていただく予定です。
 
 さて、第2回として、高血圧症をテーマにお話させていただきます。血圧の値に一喜一憂されている方も多いと存じますが、そもそもなぜ血圧が上がるのだろうか、なぜ血圧が上がっていると体に良くないのか、ほどよい血圧の値とはどのくらいを指すのか、血圧を下げる薬をいつまで続けなければならないのか等々、日頃お感じになっている疑問点にお答えできるよう、詳しくお話させていただく予定にしております。 お誘い合わせの上、多数の御出席をお待ちしております。
 
 
第2回 嶋田クリニック 健康教室講座     
主題:『高血圧症との付き合い方』

◎日時:平成10年10月9日(金)午後1時30分~
 午後2時30分
 
◎場所:栂文化会館 3階視聴覚教室
    (会場にはエレベーターがあります)   
 
※参加費無料。参加ご希望の方は受付まで、お申込み下さい。
 (資料の準備上、必ずお申し込み下さい)   
 
当クリニックの患者さん以外の御参加も歓迎いたします。